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月1000円でかな~り使える! 格安SIMで手軽にLTE&3Gデータ通信
(2014/5/9 06:00)
スマートフォンやタブレットのモバイル通信機能を低コストで利用するための手段として、MVNO(仮想移動体通信事業者)によるサービスが注目を集めている。携帯電話会社が直接提供するサービスと比べて通信量制限が厳しいものの、月額1000円程度で十分実用的な通信が行える。また、SIMカード単位でのサービスとなるため、端末選びの自由度が高い。通信端末を2台、3台と複数同時持ちしたいときの有力選択肢として、この「格安SIM」を活用してみよう。
格安SIMサービス徹底比較!
では、各社の格安SIMサービスを見ていこう。現在は、価格競争・機能競争が激しく行われており、まさしく日進月歩と言える状況だ。本稿で紹介した料金プランも、あくまでも代表的なもので、各社とも複数提供しているのが通例。詳しくは、リンク先のサイトで確認してほしい。
さて、格安SIMを比較するポイントは実に多岐に渡る。月額料金以外で確認したい部分を以下に列記してみた。
・初期費用および注文方法
・LTEと3Gのどちらも利用できるか
・最大通信速度
・速度制限なく通信できる容量は毎月・毎日どれくらいか(500MB? 1GB?)
・通信容量制限を緩和するためのオプションはあるか
・SMSの送受信は可能か(そのオプション料金はいくらか)
・SIMカードの形状を選べるか
・複数枚のSIMカードで通信容量をシェアできるプランがあるか
・解約制限はあるか
また、最前提条件として、今回紹介する格安SIMはほぼすべて、NTTドコモの通信網(XiないしFOMA)を利用したデータ通信専用サービスである。そのため、NTTドコモから発売された、あるいはSIMロックフリーの通信端末を別途準備しなければならない(もちろん、セット販売されるケースも多いが)。
なお、本稿における価格表記はすべて税抜価格となっている。また、紹介した料金以外に、ユニバーサルサービス料が必要だ。ユニバーサルサービス料は月額課金プランでは月3円(税別)となる。
IIJmio 高速モバイル/D
https://www.iijmio.jp/hdd/service/
データ通信専用プラン「ミニマムスタートプラン」は月額900円で、毎月1GB分までは速度制限なし。その容量を超えた場合は200kbpsに制限される。なお、専用アプリを使って、あえて200kbps通信を行うことも可能。また、通信容量があまった場合は翌月に繰り越せる。最大3枚のSIMカードを同時利用できるプランもあり。
3月からは、通常の音声通話を利用できる「みおふぉん」のサービスを開始した。データ通信プランに月額1000円の料金を上乗せすることで、発着信が可能となる。通話料は30秒あたり20円。
OCN モバイル ONE
http://service.ocn.ne.jp/mobile/one/
CMキャラクターにマツコ・デラックスを起用中。最も安価なプランは「50MB/日コース」で月額900円。月ごとではなく、1日あたりの通信量が50MBまでに制限されている。上限超過後は、200kbpsに速度制限されるが、通信自体は可能。なお、月額1100円の「1GB/月コース」などもある。
BIGLOBE LTE・3G
http://join.biglobe.ne.jp/mobile/lte/
NECグループから4月1日付けで独立したBIGLOBEによるサービス。「エントリープラン」は月額900円で、毎月1GBまでは速度制限なし。超過時は128kbpsに速度制限される。このほか、マクドナルドなどの店舗にある公衆無線LANを追加料金なしで利用できる。
BIC SIM
http://www.biccamera.com/bicbic/jsp/w/service/bicsim/index.jsp
大手カメラ量販店「ビックカメラ」が手がけるサービス。仕様や価格はIIJmioと共通している部分が多く、最も安価な「ミニマムスタートプラン」は月額900円、高速通信容量は1GBまで。音声通話オプションが用意されている点も同じ。一方、BIC SIM独自の特典として、公衆無線LAN「Wi2 300」を無料で利用できる。
b-mobile X SIM
http://www.bmobile.ne.jp/xsim/
日本通信が運営するMVNO型サービスの1つ。4月25日付けで一部プランを機能強化した。「プランI」は月額900円のまま、月あたりの通信容量上限が600MBから1.01GBへと引き上げられた。同様に「プランN」は月額900円で、1日あたりの通信容量上限が40MBから51MBに向上した。上限超過時の制限速度は200kbps。
ServersMan SIM LTE
http://dream.jp/mb/sim/
プロバイダーのDTIが提供中。基本通信速度は250kbpsだが、月額料金は467円と非常に安い。100MBあたり250円の料金を支払うことで速度制限を緩和することも可能。
So-net モバイル LTE
http://www.so-net.ne.jp/access/mobile/lte/
So-netのSIMカード単体提供プランのうち、最も安価なのは「エントリー」で月額700円。月間100MBの通信上限を超えた場合は、月末まで通信が不可能になる。通信速度が常時150kbpsと低めの「ライト」は月額933円。また、音声通話に対応した「+Talk」プランは月額2200円から。
Smart G-SIM(ゲオホールディングス)
http://www.so-net.ne.jp/retail/
レンタルビデオ店でおなじみのゲオが、So-netと協力して4月に開始した新サービス。「30M/day」プランは月額880円で、1日あたりの高速通信上限は30MB(現在はキャンペーンにつき50MBへと増量中)、超過時制限速度は128kbps。
U-mobile*d
http://mobile.unext.co.jp/umobiled/
映像配信サービス「U-NEXT」で知られる企業が展開中。「ダブルフィックスプラン」はその名の通り2段階定額制で、通信量が1GB未満なら月額680円、1GB超~3GB未満なら月額1980円。3GB超過時の制限速度は128kbps。
楽天ブロードバンド LTEコース
http://broadband.rakuten.co.jp/lte/
楽天ブロードバンドのサービスのうち、コストパフォーマンスが高いのは「エントリープラスプラン」。月額900円で1GBまで高速通信でき、これを超過した場合の制限速度も300kbpsと、他社より若干速め。また、1回400円の「時間オプション24H」を購入すると、速度制限のカウントを24時間限定で回避できる。
ぷららモバイルLTE
http://www.plala.or.jp/lte/
NTT系のプロバイダー「ぷらら」のサービス。このほど新設された「定額ライトプラン」は月額900円で、1日あたりの高速通信上限が50MBまで。超過した場合は200kbpsに速度制限される。
ASAHIネット LTE
http://asahi-net.jp/service/mobile/lte/
「1ギガプラン」は月額900円。「3日間で100MB」という高速通信上限を設けているが、これは月間で1GBに相当する量という。超過した場合は200kbpsに速度制限される。また、ASAHIネットお得意の固定IPアドレスオプションがLTEコースでも利用できる。追加料金は月額800円。
BB.exciteモバイルLTE
http://bb.excite.co.jp/lte/docomo/
BB.exciteのLTE対応プランのうち、最も安価なのは「LTE500MBコース(SIM1枚)」で月額850円。高速通信容量上限は500MB、超過時の速度制限は200kbps。また、3Gのみの安価なプランは月額670円から。
YAMADA SIM powered by U-mobile*d
http://www.yamada-denkiweb.com/event/unext/
ヤマダ電機で提供中のサービス。その名の通り、機能や価格はU-mobile*dとほぼ同等。「ダブルフィックスプラン」は通信容量に応じて月額料金が680円・1980円のいずれかに変動する。容量超過時の制限速度は128kbps。
ポインティ
http://www.pointy.jp/sim/
仙台市に本社があるアクセリア株式会社のサービス。IP電話サービスを標準で添付しているのが特徴。「通話300」プランは月額888円で、通信速度は常時300kbps。
Tikiモバイル LTEライト
http://www.tiki.ne.jp/mobile/lte_lite/
岡山県に本社を構えるプロバイダー「TikiTikiインターネット」のサービス。月額934円の「タイプM」プランは、月間通信容量500MB、超過時の制限速度は200kbps。
@nifty do LTE
http://setsuzoku.nifty.com/do_lte/
@niftyのSIMカード提供プランは、原則として2年縛りがある。料金は5月1日に値下げされ、「エントリーにねんプラン」は月額850円(うち250円は@nifty接続料金)。月間200MBまで高速通信できる。超過時の速度制限は300kbps。
hi-ho LTE typeD
http://home.hi-ho.ne.jp/hihomobile/lte/d/
現在のhi-hoはIIJ系列のプロバイダーだが、SIMカード提供プランは独自路線をとる。大半のプランで最低利用期間1年を設けており、例えば「アソート」は月額1409円で高速通信容量は月間1GB。ただし、SIMカードを最大3枚発行し、通信容量をシェアできる。超過時の通信速度は200kbps。
新たな潮流? 端末&SIMセットで月額3000円前後の「格安スマホ」
格安SIMの隆盛に引っぱられるかたちで、「格安スマホ」も登場してきた。性能的に中位クラスのスマートフォン(分割払い)をSIMカードとセットにし、端末代込みながら月額約3000円前後の料金を実現しているのが特徴だ。NTTドコモなど大手携帯電話会社が直接販売する製品と比較して、通信速度やサポートの面で注意すべき点はあるが、この価格を魅力的と感じる人も多いだろう。新たな潮流となっていくか、注目だ。
イオンのスマートフォン
http://www.aeonretail.jp/campaign/newcom/
http://www.bmobile.ne.jp/aeon/
大型ショッピングセンター「イオン」が販売した格安スマホ。端末はGoogleのNexus 4で、回線は日本通信が提供。通信速度は200kbpsの制限があるが、端末代込みで月額料金2980円を実現している。無料通話分の設定はなし。なお、SIM単体での契約も受け付けている。
ビックカメラ 月額2830円からのスマートフォンが登場!
http://www.biccamera.com/bicbic/jsp/w/service/smartphone/index.jsp
コヴィアのAndroidスマートフォン「CPF03A」と音声通話対応BIC SIMのセット販売品。端末代込み月額2830円で、毎月1GBまで高速通信ができる。
エディオンセレクト スマートフォン発売のお知らせ
http://www.edion.co.jp/release/detail.php?id=558
家電販売大手「エディオン」でも、格安スマホの販売を開始した。こちらの価格は端末代込みで月額2000円以下だが、音声通話はあくまでもIP電話(050 plus)なので、利用にあたっては注意を。データ通信の仕様は「OCN モバイル ONE」の50MB/日コースを踏襲する。
BIGLOBE Wi-Fi ほぼスマホ
http://join.biglobe.ne.jp/sp/
3Gが一般的な格安スマホに対し、BIGLOBEではLTE対応スマートフォン「AQUOS PHONE for BIGLOBE」を提供しつつ、価格を月額2776円としている。ただし、音声通話はIP電話で、オプション料金月額300円が別途必要。高速通信の容量上限は毎月1GBで、超過時の制限速度は128kbps。
freebit mobile
http://freebit.jp/
データ通信・IP電話・端末セットで月額2000円から利用可能なサービス。標準のデータ通信速度は250~300kbps。携帯電話用の090/080/070番号が使える「3G音声オプション」も月額953円で提供される。