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Apple、App Storeの検索広告と課金アプリの配分変更などを発表

 Appleは8日、App Storeの検索結果にアプリの広告を表示する「Search Ads」と、開発者への配分を2年目から85%にするなどのサブスクリプション制度の変更を開発者向けウェブサイトで発表した。

 Search Adsは、検索ワードと関連度の高いアプリの広告を表示するもの。ベータが今夏より開始され、秋に米国ユーザー向けのApp Storeを皮切りに開始される。

 Search Adsではアプリの開発者向けに、特定キーワードの選択、Cookieに基づいたユーザーの情報を利用するオーディエンスターゲティング、キャンペーンの作成と管理、レポート作成のためのAPIが提供される、例えば、性別や年齢、デバイスタイプとデバイスの位置情報、さらに曜日や日の特定の時間に広告を表示するように選択することができるという。

 Appleによれば、ダウンロードされるアプリの65%以上はApp Store内の検索によるもの。Search Adsにより、アプリ広告の予算を最適化でき、検索結果の一番上に自分のアプリを表示する機会を促進するとしている。

 なお、Search Adsは、Appleのプライバシー基準に準拠しており、ユーザーのトラッキングは行われないなど、利用者のプライバシーは尊重されるという。

 一方、サブスクリプション制度の変更については、まず、これまで課金制アプリはニュースアプリなどのカテゴリーに限定されていたが、これがすべてのカテゴリーに拡大される。

 また、売り上げの開発者への配分が2年目からは、現在の70%から85%に増額される。これは13日から実施され、従来からのユーザーの課金分にも適用される。

 さらに課金額を変更した場合に、従来からのユーザーは金額を据え置くことが可能になった。課金額については地域別に設定可能にになり、また、ベーシック、プレミアムや月額、年額など複数プランの設定も可能になるなど、より柔軟な課金が行えるようになる。

 なお、アプリ値上げしたときに、ユーザーに通知することも可能になっている。