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Mac版も提供開始、国産ウェブブラウザー「Kinza」最新バージョン

 Dayz株式会社は15日、国産ウェブブラウザー「Kinza」の新バージョン(3.2.0)を公開した。従来からのWindows版に加え、同バージョンよりMac版も用意されている。対応OSはWindows 7以降、Mac OS X 10.10以降。

 Kinzaはオープンソースの「Chromium」をベースに開発されているウェブブラウザー。国内ユーザーからのフィードバックを受け、開発メンバーがユーザーと直にやり取りした結果に基づき、開発方針が定められているのが特徴。

 インターフェースはChromeそっくりで、各種の拡張機能も動作するほか、Googleアカウントのサインインや、マルチアカウントでの利用にも対応するため、Google Chromeからの乗り換えも容易だ。

 Kinzaには、独自に実装されたRSSリーダーや、履歴、ブックマーク、タブ一覧を表示できる「サイドバー」、選択テキストをドラッグ&ドロップで検索ページなどを開ける「スーパードラッグ」、カスタマイズ可能な「マウスジェスチャー」や「ショートカット」など、独自の機能がChroniumに追加されている。

 こうした機能はChromeに拡張機能を導入しても実現可能だが、導入の手間がないのはもちろん、「パフォーマンス面でもメリットがある」(Dayz代表取締役の玉城朝氏)という。

 新バージョンとなる3.2.0では、Chromiumを51.0.2704.84に更新し、新たにMac OS X版の提供を開始した。このほか、フルスクリーン時にサイドバーを自動的に非表示にするように仕様を変更したほか、スーパードラッグでの「:」を含むキーワードの検索、縦タブの表示、RSSリーダーのリンクなどの不具合が修正されている。

 なお、Dayzでは、Kinzaの開発で培ったChroniumの技術を活用して、企業向けにChromeをカスタマイズした専用ブラウザーや、ブラウザーをベースにしたシステム開発などの事業も展開している。