テレワークグッズ・ミニレビュー
第157回
本格的なコーヒーを飲みたいけれど、面倒なことは避けたい……。そんなわがままを叶えてくれる、デロンギ「エレッタ エクスプロア」
2026年3月6日 12:00
以前、「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」を購入してから、筆者の中でコーヒーに対する情熱がかなり強くなっている。インスタントコーヒーをボタン1つで手軽に飲めるのは非常に楽だが、人間という生き物は欲張りなもので、今度はコーヒー豆から淹れる本格派のコーヒーを飲みたいという願望が強くなってしまった。
やる気のある休みの日であれば、コーヒー豆を手で挽いて、ハンドドリップで本格派のコーヒーを淹れて飲みたいし、何なら生のコーヒー豆から焙煎してもいいと思えるのだが、仕事中など他のことに集中力を持って行かれたくないタイミングでは、そうも言っていられない。ただボタンを押すだけで出来上がるのが理想だ。
コーヒー豆や水をはかるのは面倒、豆を挽くのも全部ワンタッチで済ませたい、ゴミを捨てる頻度を最小限にしたい……。そんなわがままを叶えてくれるマシンは、エスプレッソタイプの全自動コーヒーメーカーだ。
豆や水の計量から全自動で行うコーヒーメーカーは、数は多くないものの、さまざまな製品が発売されている。このなかでも特に人気なのはデロンギの「マグニフィカ」シリーズだろう。これは、数年前からずっと欲しいと思っている製品だが、購入するには勇気のいる価格帯であることや、置き場所の問題もあり、なかなか手を出せずにいた。
そんな、いつかは使ってみたいと憧れていた全自動コーヒーメーカーだが、デロンギより実機をお借りできることになった。筆者のわがままを叶えてくれる、憧れのマシンを試して、仕事中に飲む最高の1杯を模索していきたいと思う。
フラッグシップモデル「エレッタ エクスプロア」で最高のコーヒーを!
筆者はマグニフィカシリーズを長らく検討していたのだが、なんと今回お借りできたのは、デロンギの全自動コーヒーメーカーの中でもフラッグシップモデルにあたる「エレッタ エクスプロア」のWi-Fi搭載モデルだった。公式直販サイトでの販売価格は33万8000円で、筆者が狙っていたマグニフィカSと比べると、4倍以上の価格という高級機だ。
全自動でコーヒーを淹れられるのはもちろん、自動で牛乳を泡立てる機能で本格的なカプチーノを作れたり、専用のスマホアプリ「De’Longhi Coffee Link」から種類や焙煎度に合わせてコーヒーの抽出を最適化できたりするなど、これだけあればカフェが開店できてしまうのではないかと思うくらいに多機能だ。
本体サイズは結構大きいが、作業中にその場で淹れたてのコーヒーを飲めるようにするべく、仕事用のデスクに設置することに決めた。少し圧迫感は感じるが、横幅は26cmとそこまで大きくないので、モニターの配置を見直すことでしっくりくる配置になった。
豊富なメニューと便利な機能
搭載されているメニューはかなり豊富で、説明書の1ページがメニューの紹介で埋まってしまうほどだ。コーヒー系のメニューでは、基本的なエスプレッソ系のメニューのほか、ハンドドリップしたレギュラーコーヒーの味わいを再現した「カフェ・ジャポーネ」や、同社の独自技術で通常は時間のかかる水出しコーヒーを短時間で抽出する「コールドブリュー」などのメニューがある。
牛乳から作る本格的なミルク系のメニューも数多くあり、コーヒー系のメニューと合計で29種類が搭載されている。
本体にはタッチパネル式の液晶ディスプレイが搭載されており、ここからメニューの選択や各種設定などができる。液晶ディスプレイの左右にある「To Go」「Cold」「Hot」「Favourites」をタッチすることで、メニューの絞り込みも可能。
Wi-Fi接続に対応し、専用のスマホアプリからコーヒーを淹れたり、コーヒー豆ごとの淹れ方を細かく設定する機能などを使うことができる。
コーヒーを淹れる際には、本体の液晶ディスプレイから抽出量やコーヒーの濃さを決められる。専用のスマホアプリからは、より細かく量を指定でき、自分好みのコーヒーを抽出できる。どちらで操作する場合であっても、気に入った味わいの分量を保存して、ワンタッチで呼び出せる機能を利用できるため、毎回設定する手間が省けてかなり便利だ。
コーヒー豆選びには注意点が
コーヒー豆選びには、少し注意が必要だ。このような全自動のマシンでは、深煎りや焙煎から時間が経ったコーヒー豆でありがちな、表面に油分が浮き出たものはなるべく避けた方がいい。コーヒー豆を入れておくホッパー部分がベトベトに汚れてしまったり、内部で詰まったりする原因になる。
デロンギが発売しているコーヒー豆の「Musetti for De'Longhi」シリーズは、このようなマシンに適した焙煎で、さまざまな品種やブレンドのコーヒー豆がラインアップされている。Amazonの販売ページでは、それぞれのコーヒー豆における最適な飲み方が紹介されている。
今回は、Musettiシリーズのマンデリンを使ってみることにする。過去、さまざまなコーヒー豆を試していたときに一番好みだった品種がマンデリンだ。控えめな酸味とガツンとくる苦みが筆者の好みにマッチしていた。
豊富なメニューを試してみる
初回起動時は、水とコーヒー豆を補充した上で、画面の指示に従って空気抜きを実行すれば準備完了だ。
まず、最も基本的なメニューとして「エスプレッソ」を抽出してみる。本体のタッチパネルからエスプレッソを選択し、抽出量と濃さを選択すれば準備完了だ。自動でコーヒー豆と水を計量して抽出してくれる。
豆を挽く際にはそれなりに大きな音がするが、短い時間なのでWeb会議中などでなければ、仕事の邪魔になるほどとは感じなかった。
エスプレッソの場合は、1分もかからず抽出が完了する。表面にはクレマと呼ばれる泡ができ、マンデリンの特徴的な味わいが直接ガツンと届く、朝の目覚ましにベストな1杯だ。このような本格的なコーヒーが仕事スペースから動かずにワンタッチで作れるのが夢のようだ。
本機種は、さまざまなミルク系のメニューにも対応している。付属のタンクに牛乳を補充し、本体に取り付けることで準備は完了だ。抽出が終了した際のノズルの洗浄は、画面の指示に従って操作することで自動で実行されるため、忘れる心配もなく便利だ。
「カプチーノ」は、表面に厚みのあるきめ細かい泡が浮かび、カフェで出てくるような本格的な見た目だ。味わいも牛乳のクリーミーさがエスプレッソの味わいにマッチしていて、かなり飲みやすくて美味しい。
さまざまなメニューを試していく中で特に気に入ったメニューは、「カフェ・ジャポーネ」と「コールドブリュー」で、仕事中の飲み物としてヘビーローテーションしている。
「カフェ・ジャポーネ」は、ハンドドリップのようにコーヒー豆を蒸らしながら抽出するメニューで、エスプレッソのうまみとすっきりした後味が特徴のメニューだ。
名前にも含まれているように、日本人好みのすっきりとした強すぎない味わいになっているため、日常生活の中で飲むのに最適なメニューだ。
「コールドブリュー」は、通常作るのに長い時間がかかる水出しコーヒーを、約5分で作れるメニューとして再現したもので、コーヒー豆本来のアロマや爽やかな味わいを楽しめるのが特徴のメニューだ。低温で抽出することで水出しコーヒーの味わいを再現しているという。
こちらも非常にすっきりとした味わいで飲みやすく、作るのが面倒な水出しコーヒーと遜色ない味わいが楽しめるメニューだ。
「ビーン・アダプト」でコーヒー豆ごとに最適な設定を
本機種には「ビーン・アダプト」という、コーヒーを好みの味わいにするために、お湯の温度やコーヒー豆を挽く際の粒度の調整をサポートしてくれる機能が搭載されている。
専用のスマホアプリの指示に従ってコーヒー豆の情報を入力し、自動で作ってくれるエスプレッソの味見をして味の印象を選択するだけで、簡単に設定を調整してくれる。
指示に従って調整した結果、コーヒーがより自分の好みに近い味わいになったような気がする。
面倒くさがりの筆者が便利に感じたポイント
今回お借りしたエレッタ エクスプロアは、本格的で美味しいコーヒーが飲みたいが、面倒な作業をしたくない筆者にとってベストなマシンだった。特にこの3点が使っていて便利に感じたポイントだ。
その時の気分で選べる豊富なメニュー
2週間ほど試していたが、未だにすべてのメニューを試しきれていないほどに、豊富なメニューが搭載されている。
しっかりとした味わいで目を覚ましたいときは「エスプレッソ」、仕事中などの日常生活で飲むのに適した「カフェ・ジャポーネ」や「コールドブリュー」など、利用シーンに応じてベストなメニューを選べる。
日々のメンテナンスが簡単
日々のメンテナンスで洗浄する必要がある部品は、受け皿と抽出部分、水タンクでよく、取り外しも簡単にできるため、非常に楽だ。コーヒーのカス受けも1日使う程度では満杯にならないので、洗浄のついでに捨てれば問題ない。
本体内部の洗浄は、電源のオン・オフ時に自動で実行され、特別な操作をする必要がないのも嬉しいポイントだ。
1日分のコーヒー豆と水をまとめて補充できる
水タンクの容量は1.8L、豆ホッパーの容量は300gとなっており、1日分のコーヒー豆と水をまとめて補充しておくことができる。豆ホッパーにはある程度の遮光性と密閉性があるため、数日分の豆を安心して補充しておくことができる。
悩んでいた「マグニフィカ」シリーズを購入する後押しに
仕事用のデスクで本格的なコーヒーが飲める生活は、想像以上に快適で幸せなものだった。
今回、最上位モデルであるエレッタ エクスプロアをじっくりと試したことで、全自動コーヒーメーカーがある生活の利便性がよく分かった。これまで長らく購入するか悩んでいたマグニフィカシリーズを購入するための、最後の一押しをもらったような気分だ。
今回試したエレッタ エクスプロアは、フラッグシップモデルということもありかなり高価だ。しかし、エントリーモデルのマグニフィカシリーズであれば、より手に取りやすい価格帯からラインアップされている。今ならAmazonの新生活セールでさらに安く購入できる。
エレッタ エクスプロアと比較すると、メニュー数や液晶ディスプレイの有無、Wi-Fi非対応といった制約があるが、コーヒーの濃さの調整といった味に直結する重要な部分は、本体のダイヤルを回すことで簡単に調整できる。
また、マグニフィカスタートであれば、今回試した中で筆者が最も気に入ったカフェ・ジャポーネを抽出できる。自動ミルク泡立て(ラテクレマ)対応のモデルもラインアップされているので、好みに応じて選んでみてほしい。
ちなみに、デロンギでは、コーヒー豆の定期配送に加えて、マグニフィカシリーズの製品をレンタルできるサービス「ミーオ!デロンギ」を提供している。現在は好評につきマシンが欠品してしまい、新規契約を一時停止しているが、一部モデルは4月頃を目途に入荷が予定されているようだ。
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