アラフィフすずまりの「今日も元気に仕事しよう!」

コーヒーを飲み分けて睡眠の質を改善、“ネスカフェ”の「睡眠カフェ」を体験してきました

ネスカフェ「睡眠カフェ」大井町店に行ってきました

 以前、エアウィーヴとラフィネがコラボしたお昼寝付きのマッサージサービスをご紹介しましたが、今回はネスカフェが提供する「睡眠カフェ」の体験をお届けします!

 睡眠カフェとは、ネスカフェが大井町にオープンした“睡眠専用”のカフェのこと。ベッドまたはリクライニングチェアで仮眠できるのですが、入眠前と起床後に同社のコーヒーがサービスされるというのが特徴です。これまでも期間限定で営業していましたが、2019年3月6日より、東京の大井町に常時営業のフラッグシップ店がオープンしました。

詳しくは家電Watchの記事をご覧ください。
参考:眠るためのカフェ。「ネスカフェ 睡眠カフェ」が大井町で常時営業

店内はとても静か、睡眠の状態を測定できるアイマスクや電動アイマッサージャーも用意

睡眠カフェの入口

 今回私が選んだのは、ベッドでの1時間の睡眠とコーヒー2杯がセットになったコース(税別1500円)です。ベッドの硬さも選べるのでハードタイプにしてみました。

 サービスを利用するには予約が必要です。こちらはウェブサイトからの予約のみとなっています。空いている時間を選択し、コースやベッドの硬さを選んで申し込みます。

フランスベッド社製のベッドか、レザーリクライニングチェアのいずれかが選べます

 受付を済ませてアンケートを記入したら、スリッパに履き替えます。

 お店では、明るさや色を変えられるスマートライト「Philips Hue」のほかに、脳波から睡眠の状態を測定できるアイマスク「LUUNA」、または電動アイマッサージャーのどちらかが借りられます。どれも個人的に所有しているアイテムでびっくりしましたが、せっかくなので就寝中の脳波の様子が分かるLUUNAにしてみました。

3種類のガジェットが用意されていました(左から電動アイマッサージャー、Philips Hue、LUUNA)

LUUNAについては家電Watchでもご紹介しております。
参考:短時間のお昼寝にも! 脳波をモニタリングするアイマスク「LUUNA」

 店内は寝ている人もいるので、暗くてとても静かです。移動のために足元にはPhilips Hueで照らされている程度です。スタッフの説明もかなり小声で行われます。

店内の様子。スマートフォンの夜景モードで撮影しているのでかなり明るく見えますが、実際は暗い状態です

 部屋の入り口はカーテンになっています。ベッドやリクライニングチェアは、人の体が触れる部分ついては不織布がかけられているので清潔感がありました。

筆者が通された部屋
レザーリクライニングチェアの部屋の例

コーヒーのポリフェノールには、寝付きをよくする効果が!

 私のコースでは、先にカフェインレスのアイスコーヒーが出てきました。コーヒーといえば眠気を覚ますカフェインがすぐ浮かんできますが、ストレスや体を酸化から守ろうとする抗酸化物質ポリフェノール「クロロゲン酸類」も含まれているそうなのです。1杯分に含まれるポリフェノール量は約280mgで、赤ワインと同程度だそうです。

提供されるコーヒー

 ネスカフェではコーヒーのポリフェノール効果について、独自のサイトでその働きについてコーヒーの愛飲者とそうでない人たちの肝機能、血糖値、美容、睡眠を紹介していますが、とても興味深かったのは、クロロゲン酸類が夜の寝付きを良くすることがヒト試験によって報告されているという点です。

 コーヒーもカフェインレスなら寝付きに効果的ということなんですね。これは知らなかったので驚きました。

入眠前に出されたコーヒー。表面に浮かぶ“クレマ”が特徴です

いざ仮眠!

 コーヒーをいただいたら、就寝モードにしたLUUNAを装着していざ仮眠。

 その前に部屋にエアアロマ「arobalance(アロバランス)」がスプレーされました。交感神経に働きかけてストレスを軽減させる効果があるという3種類のアロマがブレンドされているそうですが、何が入っているのかは非公開とのことでした。新緑のようなとても爽やかないい香りで、できればベッドサイドに置いておきたい感じでした。

アロバランス。気に入ったら購入もできます

 最初は緊張もあって、すぐに寝入ることはできませんでした。実は訪問する直前に、運転免許証が10カ月前に失効していたことが判明するという非常にショックな出来事を経験しておりまして……。悩みがあるときに静かな環境で眠ろうとすると、どうしても考えが頭の中を駆け巡りがちになりますね。

失意の中、実際に寝てみました

 このときはゆっくり深呼吸しながら、ご飯のことや趣味のことなど、できるだけ関係ないものをイメージするように心掛けてみたところ、時間は掛かりつつも、眠りに落ちていたようです。寝ていた時間はわずかだったような感覚でしたが、LUUNAのログから結構眠っていたことが判明しました。

 1時間後、スタッフが小声で「おはようございます」といいながら、目覚め用のカフェイン入りのアイスコーヒーを持ってきてくれました。

目覚めのコーヒー。こちらも豊かなクレマが
1杯分のコーヒーが、すーっと飲めてしまいました

 実は1時間コースを選んだのは、仕事ということもあって緊張ですぐに寝付けなくても、1時間横になっていれば必ずどこかで眠れるだろうという考えがあったのです。目論み通りになりました。

LUUNAによる睡眠データ。評価が低いのは夜の睡眠モードだからだそうです
ログから、わりと寝ていたことが判明。あっと言う間に感じられました

 ただ1点失敗したと思ったのは、装着していたスマートウォッチの通知をオフにしていなかったことです。横になっている間に何度か振動していたので、場合によっては目覚める可能性もありました。利用される方はスマートフォンをマナーモードにするのとあわせてご注意ください。

ビジネスパーソン以外にもニーズがありそう

 今回は枕とベッドはいずれもハードタイプを選択してみましたが、枕の高さもちょうどよく、いい寝心地でした。空いている部屋でソフトタイプも触らせていただきましたが、女性ならソフトタイプでもよさそうです。

 利用者が多いのは土曜日だそうです。どんな方が訪れるのか伺ったところ、体験としてカップルで訪れるケースや、平日の疲れを週末に解消したくて眠りにくるビジネスパーソンもいるそうです。

 パワーナップというと、ビジネスパーソンの午後のパフォーマンスを上げるためというイメージを強く持っていました。しかし、睡眠カフェのような場所は、自宅にいるとじっくり眠れないという方、まとまった睡眠が取りにくい状況にある方が、ひとときぐっすり眠るためにもよさそうな気がしました。

 もっと店舗があったら、多忙で疲れ切っている人に「睡眠のプレゼント」なんてこともできそうな気がします。

クレマを作っていたのはこちらのネスカフェボトルコーヒー専用サーバー「アイスクレマサーバー」だそうです
 

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すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。