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「Fitbit」が新発売、子どもの睡眠・運動を見守るウェアラブルデバイスが気になる!

Fitbitシリーズの中に新たに加わる4製品が発表されました

 3月8日、都内でスマートウォッチやアクティビティトラッカーの世界的メーカーであるフィットビットの新商品発表会が開催されました。

 すでに発売済みのスマートウォッチ「Fitbit Versa」の廉価版である「Fitbit Versa ライトエディション」(2万5290円)、バンドを取り外せばクリップタイプにもなるというビギナー向けの「Fitbit Inspire」(1万1790円)と心拍センサーを搭載した「Fitbit Inspire HR」(2万1470円)、6歳以上の子ども向け製品の「Fitbit Ace2」(1万1790円)が発表されました(価格はいずれも税込)。

 「Fitbit Versa ライトエディション」「Fitbit Inspire」「Fitbit Inspire HR」は3月15日発売、「Fitbit ace2」は4月発売予定となっています。

 フィットビットは2007年に米国で設立されたウェアラブルデバイスのリーディングカンパニー。これまで数多くのアクティビティトラッカーをリリースしていますが、日本では2013年に登場したクリップタイプの活動量計「Fitbit Zip」や「Fitbit One」あたりから知っている方もいるかもしれません。現在ではフィットネス機能を充実させたものや子ども向け製品など豊富なバリエーションを取りそろえています。

 フィットビット アジア太平洋地域マーケティング・バイス・プレジデントのジェイミー・ハードレー氏によれば、Fitbitのデバイス販売数は9000万台で、アクティブユーザー数は2760万人とのこと。また、Fitbitの心拍センサーの記録から、糖尿病の動脈閉塞が発覚し、緊急手術により命を救われた男性の事例も紹介されました。

Fitbitは米国のスマートウォッチブランドとしては第2位
エクササイズの時間はこれまで4570億分記録されたそうです
Fitbitの心拍センサーによって命拾いしたという男性の事例
左からフィットビット・ジャパン合同会社 カントリーゼネラルマネージャーの千川原智康氏、AuB株式会社代表取締役の鈴木啓太氏、フィットビット アジア太平洋地域マーケティング・バイス・プレジデントのジェイミー・ハードレー氏、フィットビット副社長兼アジア太平洋地域事業部長のスティーブ・モーリー氏

機能を抑えてちょっとリーズナブルになった「Fitbit Versa ライトエディション」

Fitbit Versa ライト エディション

 Fitbit Versa ライトエディションはアクティビティや睡眠の自動記録ができて、通知機能も持つ水深50m耐水仕様のスマートウォッチ。1200種類の文字盤から好きなデザインを選択できるほか、アプリをインストールすることで機能の拡張も可能。15種類以上のエクササイズモードも備えます。バッテリーの持続時間は約4日間。バンドの交換も可能です。

左は筆者のカスタマイズ済みのFitbit Versa。右が今回発表されたライト エディション。ボタンが2つ減っているのが分かります

 睡眠時の記録や、血中の酸素濃度測定、相対SpO2センサーの搭載など、既存モデルであるVersaのフィットネス機能やスマート機能のほとんどを備えていますが、音楽データ用のストレージがないため音楽の再生機能がなく、またオンスクリーントレーニング機能や、上った階数の測定、水泳のラップ記録機能、キャッシュレス(Fitbit Pay)の決済機能もありません。

 活動量や睡眠のトラッキングができるスマートウォッチならそれでいい、という方向けの製品といえるでしょう。

これからスマートウォッチを使い始めたい人のための「Fitbit Inspire/Inspire HR」

Fitbit Inspire

 Fitbit Inspire/Inspire HRは、タッチスクリーンディスプレイを搭載したスリムなデザインで、Fitbitの初期モデルのように、クリップタイプにもなって洋服の下に付けることもできます。HRと付いているモデルは心拍センサーを搭載しています。

 こちらもアクティビティや睡眠を自動記録するほか、15種類のエクササイズモード、リラックスガイド付きの呼吸セッション、スマートフォンの通知機能などを備えています。水深50mまでの耐水仕様で、駆動時間は最大5日間です。

 心拍センサーを搭載しないFitbit Inspireは、価格が1万1790円と抑えられているため、いままでウェアラブルデバイスを使ったことがなく、より低価格で簡単に使えるトラッカーを求めている方が対象になっています。

水泳にも利用できる子ども向けの「Fitbit Ace2」、就寝/運動リマインダー機能なども

Fitbit Ace2

 Fitbit Ace2は6歳以上の子どもを対象としたアクティビティトラッカーです。歩数、アクティブな時間、睡眠を記録でき、タイマー、ストップウォッチ、就寝リマインダー機能、アラーム機能を備えています。水深50mまでの耐水仕様で水泳にも利用できます。子どもの好む大胆で楽しいカラーが採用されており、活動的な子どもからスクリーンを守るバンパーも追加されました。子どもの活動を促すための運動リマインダー機能や、歩数チャレンジ機能もあります。アプリでは保護者が子どもの活動などをチェックできるようになっています。

子どもの成長の見守りに、気になったのは「Fitbit Ace2」の睡眠トラッキング機能

 今回の発表では、Fitbitシリーズの中で新たなフラッグシップモデルが登場したわけではなく、そこまでガッツリ機能を使わないかもという層に向けた製品が中心でした。

 会場にいたときはあまり意識していなかったのですが、じわじわと気になってきたのが子ども向けのFitbit Ace2です。子ども用のアクティビティトラッカーは、日本においてどの程度の存在感を示せているのだろうかとふと疑問に思ったのです。

FitVit Ace2で子どもの健康的な習慣を

 関係者にお話を伺ったところ、日本の子ども向けのデバイスには見守り機能が求められているそうですが、Fitbit Ace2にはGPSで子どもの位置が分かるなどの見守り機能が付いていません。

 しかし、Fitbit Ace2には睡眠トラッキング機能があります。むしろこれからの日本の子どもに必要なのはこちらではないか? と睡眠に興味のある私は思いました。

 昼間に活動的であれば、夜の睡眠の質も上がります。ですから、子どもの活動量だけでなく、ちゃんと眠れているか、睡眠時間を確保できているかを知ることは、子どもの成長の見守りにつながる気がします。

 「ちゃんと眠れたかな?」と親子で確認することで、寝る子を育てるきっかけ作りになるのではないでしょうか。

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