アラフィフすずまりの「今日も元気に仕事しよう!」

スマートスピーカーで快眠生活? Google HomeとAmazon Echoのちょっと変わった使い方

連載『アラフィフすずまりの「今日も元気に仕事しよう!」』では、ライターのすずまりが好きな健康情報にテクノロジーなどを絡めつつ、ちょっと役立つあれこれをお届けするコラムです。

 皆さんのお宅にはスマートスピーカーはありますか? 我が家にはAmazon Alexa対応の「Amazon Echo」と、「Google Home」があります。AlexaはPhilipsのコネクテッドなLED照明「Hue」と連携させているとはいえ、普段はもっぱらキッチンタイマーと化す日々。複数の時間をまとめて指定できるし、残り時間も教えてくれるので便利なのですが、それだけではさすがにもったいない。音声で操作できるということは、スマートフォンを見なくて済むということ。これは入眠時に使えるのでは? と考えました。

我が家の台所のスマートスピーカー。左が「Google Home」、右が「Amazon Echo」

 寝る前にスマートフォンを見ない方がいいと言われる理由は2つあります。至近距離からブルーライトを含む明るいディスプレイを見ると、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌が止まってしまう恐れがあること、そしてゲームやSNSなどで交感神経を刺激すると余計眠れなくなる可能性があることです。その点、スマートスピーカーは音声で操作するので、スマートフォンを必要としません。

 そこで、AlexaとGoogle Homeについて、どこまで睡眠をサポートできるのか? 睡眠関連の機能はすでにあるのか? を調べてみました。

まずは音声で呼び掛けてみたが・・・・・・

 AlexaとGoogle Homeのそれぞれに「睡眠にいい音楽をかけて」と呼び掛けてみました。Alexaは「睡眠にいいミュージックを見つけられませんでした」と言いましたが、Google Homeは「Spotifyから睡眠周期 枕邊瞑想のプレイリストを再生します」といって音楽をかけてくれました。しかし何度呼び掛けても同じプレイリストが再生されてしまいます。

 「睡眠の音楽をかけて」と言い換えてみたところ、Alexaは「睡眠音楽のアカデミーの睡眠の音楽を再生します」といって音楽をかけてくれましたが、Google Homeは「Spotifyの方のみアルバムを再生できます。代わりにSpotifyの睡眠ステーションを流します」といって何も再生せず。あれ? 私Spotifyを指定してますが?

 こんな感じで、スマートスピーカーでの音楽再生は、お任せで簡単な反面、何が再生されるか分かりませんし、自分の好みと合うかどうかが聞くまで分からないというデメリットがあります。リラックス目的なのに、何度も指定し直すというのはストレスがたまりそう!

AlexaのBGM系スキルが入眠に結構使えた

 入眠時に使える専用の機能やスキル(Alexaが提供する機能のこと)などがすでに用意されていないかチェックしたところ、ありました。特にAlexaはBGM系が結構充実していました。個人的には歌声が入っていると気になってしまうので、サウンドや環境音だけというのはありがたいです。

「Amazon Alexa」アプリでキーワード検索すると関連するスキルを探せます

 「Alexa、川のBGMを開いて」と言うと、「睡眠用BGM、ピアノと川を流します」という応答の後、すぐ再生が始まるスキルが「睡眠用BGM:ピアノと川」です。「Alexa、ストップ」と言うまで約60分間再生されます。曲は指定できませんが、ゆったりとしたピアノが心地良いBGMです。他にも「ピアノと雨」「ピアノと夏の夜」「ピアノと虫の音」「ピアノと夕方の海岸」などのスキルがあります。

 「Alexa、ごーにーはちを開いて」と言うとすぐに曲が流れるスキルは「528究極の癒しミュージック」。副交感神経を刺激するという528Hzの周波数を含む音楽が聴けます。10曲収録されており、収録曲はアプリの「スキル」で確認できます。再生はランダムなので楽曲の指定はできませんが、お馴染みのクラシックもあり、間違いないセレクトという感じです。

 冒頭に「今日も1日お疲れ様でした」など、毎回いろいろな言葉でねぎらって軽井沢の自然音を流してくれるスキルが「おやすみの森」です。開始から少しずつ音量が下がり、30分後に自動的に停止するので、いつも30分くらいで寝入るという方にはちょうどいいかもしれません。

 純粋なBGMとは違いますが、スマートフォンのアプリにもある「寝たまんまヨガ」のスキルもありました。ガイドを聞きながら、ふとんの中でできる18分22秒のヨガプログラムで「Alexa、リラックス・ヨガを開いて」と言うとスタート。以前、スマートフォンで試したことがありますが、ガイドに従っているうちに、かなりの高確率で寝落ちします。

 Google Homeでは、Alexaと同じ機能の「夕方の海岸とピアノ」「夏の夜とピアノ」「雨とピアノ」「虫の音とピアノ」「川とピアノ」が用意されていました。「***につないで」と言うと再生します。ざっと見た限り、今Google Homeでおすすめできそうなのはこれくらいでしょうか。

スマートスピーカーが快眠のパートナーになるかも

 今のところ、入眠時に使える機能のバリエーションではAlexaに軍配が上がりましたが、これからGoogle Homeも増えていくかもしれません。いや、ユーザーとしては増えてくれなくちゃという感じですね。

 スマートスピーカーを持っているけれどあまり活用できていないかも、という方は、寝る前のリラックスにぜひ活用してみてください。キッチンやリビングに1台しかないという方は、小型モデルを買い足したくなるかもしれません。

我が家では枕元にもAlexaを置いています

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