2019年6月26日 11:52
私はこれまでエアウィーヴの三つ折りマットレス「エアウィーヴ マットレス スマートZ」(以下、スマートZ)のセミダブルサイズを愛用していました。正確に言うと、その前に使ったことがあった4cm厚の安価な高反発マットレスの置き場に困り、その上にスマートZを乗せて使っておりました。
これが実に良かった。スマートZは単品でも十分寝心地がいいのですが、たった4cmでも厚みが出た途端、単品とは違った寝心地になったのです。硬くないのに下からしっかり支えられているという感覚と、厚みゆえの高級感のようなものがプラスされたため、そのまま使い続けていました。
しかし、気が付いたら丸3年が経過していることが分かりました。洗えるのが1つのメリットだったのに、1度も洗ったことがありません。布団クリーナーはこまめに使っていましたが、マットレスのカバーも洗ったことがありませんでした。
8年目を迎えた羽毛布団を丸洗いに出したら、だいぶきれいになったわけですが、羽毛布団ですら汚れて居るのに、汗や皮脂を直接受け止めるマットレスはどうなっているのか!?
「だったらここはひとつ、一度、中を見てみよう!」……そんな風に思ったのです。
開けてびっくり、変色してホコリも溜まった状態に
ボックスシーツを外してまじまじとカバーを見ると、体があたる部分がわずかにへこみ、色も変わっていました。間違いなく汚いです。
三つ折りなので、3つのパーツごとに分けて、中のエアファイバーとクッション材を取り出してみたところ、絶句。
カバーは折り目の部分にシーツ(タオル地)のホコリが目一杯溜まっていました。
透明でキラキラしているはずのエアファイバーは黄色くくすみ、弾力性も心なしか低下しているような気もしました。
これが3年間溜め込んだ自分の皮脂汚れだと思うと、あの羽毛布団はどれだけ汚かったのかと想像していまいました。
クッション材はカバーとシーツを通過してきたと思われるホコリをたっぷり吸着していました。
どちらも洗浄できますが、季節と干せるスペースも考慮して、今回は外側のカバーは洗濯、エアファイバーは洗浄、クッション材は布団クリーナーをかけて、できるだけゴミを取ることにしました。
洗浄液が黄色く濁るほどの汚れ!
取り出したエアファイバーは、お風呂場の浴槽に入れて、40度の湯と洗濯洗剤で1時間ほどつけ置きしました。
その後、シャワーで流してから浴槽の中で立てて水を切りました。水を切ったあとは、ベランダの物干しにかけて乾燥させました。
つけ置きした段階でお湯が非常に濁っていて、汚れたお湯を捨てると、浴槽の底にはゴミが溜まっておりました。3年分の汚れのすごさを思い知ることになりました。
クッション材は両面に布団クリーナーをかけたあと、コロコロで表面のゴミを取り除きました。こんなところにまでと思うところに髪の毛が入り込んでいて萎えまくりました。
おそらくクッション材も洗えばそれなりに汚れが出てくるはずです。しかし、素材を見る限り乾燥に時間がかかりそうでしたので、梅雨が明けて、物干し日和になったタイミングで洗いたいと思っています。
手触りや弾力も元通りに!
乾いたエアファイバーのきれいなこと! 本当は良くないのですが、遠慮無く何度も布団乾燥機をかけてしまったこともあり、もしかしたら多少薄くなっているかもしれませんが、手触りや弾力は元通りになったような気がしました。
洗う前のマットレスは、自分の体があたる部分が微妙にへこんで弾力を失った感じがありました。それが全てを入れ直したあとは、バランスの悪さが解消され、元通りになった感じがします。
カバーから取り出したエアファイバーとクッション材は、もとの順番からシャッフルされた状態になっていましたし、クッション材は裏表を逆にしてみたので、そのためだと思います。
カバーも洗いましたし、エアファイバーも同じ洗剤で洗っていますから、いい香りがして、最高の寝心地になりました。
定期的にメンテナンスしたほうがいいことを痛感
エアファイバーの洗浄は初めての経験でした。3年間でここまで汚れるとは想像していなかったので、いい経験になりました。布団クリーナーだけでは溜まった皮脂汚れは除去できないですね!
クッション材は後日、洗ってみる予定ですが、心情としてはクッション材は買い換えたいというのが本音です。お風呂場で洗えたとしても、乾燥させられる場所まで、水を垂らさず移動できる自信が無いからです。買い換えられたら、へたりの解消も簡単にできそうです。
ファイバー製のマットレスは、実はこれまでも夏は蒸れにくく、冬は暖かいうえ、寝返りがしやすいのでとてもいいと感じていましたが、洗いやすさ(メンテナンスのしやすさ)という点でもメリットを感じることになりました。3年間ほとんど敷きっぱなしでしたが、畳がカビることはありませんでした。
汚れた布団に寝るのは、どう考えても健康的ではありません。もしすでにファイバー製のマットレスをお使いの方で、何年か経過しており、買い換える予定がないなら、一度、洗浄に挑戦することをお勧めします。
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