アラフィフすずまりの「今日も元気に仕事しよう!」

最適な枕選びのコツを知ろう、高級枕でも自分に合わないことも

今、3つの枕を使い分けています。夜間の利用頻度は左の枕が一番多いです。中央・右側の枕は休憩や昼寝のときに使います

 先日、とある方に「寝ると肩が凝る」という悩みを相談されました。目覚めたときに首周りが痛くなるということで、オーダーメイド枕の試作体験をしたところ、やはり自分の枕は合っていないと実感されたそうです。

 その枕が本当に合っているかは、自宅でいつも使っているマットレスでリラックスした状態で寝たときに分かるものです。

 私も過去に2万円以上かけてオーダーメイド枕を作ったことがあります。作っているときはこれでOK!とハイテンションだったのに、自宅に戻って使い始めたら、自分には合わなかったことが分かって、がっかりしたことがありました。

 中のビーズの量を微調整することで、高さを変えられるところがその枕の売りだったのですが、私には素材そのものの弾力性などが好みに合いませんでした。作っているときはきっといいはずという思い込みが先走っていたようです。

 その結果、確かに高さは合っているけれど、寝ていても心安らぐ感じがないというか、何か違う感じがずっと残ってしまい、結局使わなくなりました。ただ、2万円も払って作ったのに……という気持ちが抜けず、使わないのにしばらく手放すことができませんでした。

1000円未満の枕で満足することも、寝心地の良さや素材が合っているか確認してみよう

 枕は使っているマットレスに合わせて高さを調節することが一番ですが、肌触りや弾力性などの好みも外せないので、まずは自分がどんな枕が好きなのかを把握しておくことが大事です。

 そして、価格よりも寝心地の良さ、リラックスできる素材であることも重視しましょう。高さに迷ったら低めのものを選べば安心です。なぜなら、下にバスタオルなどを折りたたんで入れれば、高さの調節は可能だからです。

 昨年、縁あって久しぶりにオーダーメイド枕を作る機会がありましたが、ある程度好みを反映させることができたので、使い心地はいいと思っています。

左が最も利用頻度の高いラテックス製の枕。中央はラテックス製枕の感触をベースに、昨年作ってみたオーダーメイド枕。右は最近試している冷たさを感じる枕。自分の好みがハッキリしているので、皆なんとなく似ています

 いきなり大金を使うと、自分に合わなかったときに後悔します。1つ1000円しない枕でいいので、形や素材などいろんなものを試してみて、自分の好き嫌いを明確にしておくと選びやすくなります。

 高さは低ければ高くできるし、安い枕なら処分もしやすいので気楽です。自分の好みをハッキリさせてから、それをベースに高級なものへとシフトするといいです。

 これは誰にお話しても「その発想はなかった!」と驚かれるのですが、枕は1つに絞らなくてもいいということが重要です。

 枕は1人に1つと思われやすいですが、そんな決まりはありません。その日の気分や体調に合わせて変えてもいいのです。例えば、3つ買って3つとも気に入るところがあったら、そのときの気分で好きなものを使えばいいです。無理に1つに絞る必要はないです。

 実際、知人が奥さん用の枕として1000円未満のものを2種類買ってみたところ、最初は安物ということで難色を示されたそうです。しかし、使ってみたらそのうちの1つで決定したそうです。

 枕選びにお悩みの方は、それくらい気楽に選んでいただければと思います。

 

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すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。