2019年1月23日 11:50
1月8日から11日まで米ラスベガスで開催されたコンシューマーエレクトロニクス・ショー「CES 2019」の取材に行ってきました。私にとっては年に1度の海外への旅なのですが、ただでさえ冬で風邪をひきやすいのに、超乾燥した飛行機に数時間閉じ込められ、行き着く先は乾燥が激しい都市。おまけに広大な展示会場を歩き回るため体力を消耗しやすく、ちょっと気が緩むとすぐ体調が崩れてしまいます。初めて訪れた昨年も、これから帰るというタイミングで風邪をひいて大変でした。
体調管理が欠かせないわけですが、規則正しい生活など見込めないというのもあり、いざというとき頼りになるのが日本から持ち込むあれこれです。日本では手軽に買えても海外にないものもあるので、あとから持っていけば良かったと後悔することもあります。そこで実際に役立ったものをご紹介しましょう。
乾燥した場所にはポータブルUSB加湿器
マストともいうべきは、なにはさておきポータブルなUSB加湿器でしょう。ラスベガスに限ったことではありませんが、ホテルの中はとにかく乾燥しています。今回も手絞りの洗濯物がすべて一晩で乾いてしまうくらいの乾燥っぷりにびっくり。持ち寄った超音波式の加湿器を1部屋に1つ稼働させ、さらに洗濯物も干してなんとかしのぎましたが、それでもまだ微妙に空気が乾いていたと思います。
一番怖いのは会期後の気の緩んだ瞬間。不本意ながら今回も喉に異変を感じ始めたので、次回行くときはもう1台増やそうかと思っているところです。
いざというときの常備薬いろいろ
いざというときに頼らざるを得ないのが薬です。総合感冒薬、解熱鎮痛薬、胃薬、お腹の状態を整える薬、下痢止め、ヘパリーゼ、酔い止め、ビタミンやミネラルのサプリメントなどを持参します。
初めてのCES取材のときは、終わったと同時に風邪を引きました。風邪薬を持っていなかったのですが、友だちに分けてもらえたので非常に助かりました。その教訓を生かして、今回は自分も総合感冒薬を持参。瓶入りではなく、シート状で1粒ずつ取り出せるタイプなら荷物の負担も減りますね。
今回は渡米してすぐ、日本の出展社のとある方が風邪で倒れたと友だちのところに連絡が来ていました。そこで自分は風邪薬を12錠(4回分)提供。友だちも冷えピタや解熱剤を提供。その方は翌々日には回復されたようで、元気にブースで働いている姿を確認できました。そんな自分も最終日には疲れが噴出。喉に異変を感じはじめました。でも今回は薬持参というのもあって、かなり安心できました。
あとは腸のコンディションを整えるための薬も持っておきたいところ。筆者が愛用しているのは「太田胃散整腸薬」。生薬で緩くなりがちなお腹を整えながら、乳酸菌で腸内環境も整えられるというものです。もともと緊張するとお腹が緩くなりやすいタイプなので、渡航前からコンディションを整えるのにも活用しています。
胃痛や食べ過ぎ、飲み過ぎになりやすい方は、現地での宴会などに備え、胃薬やヘパリーゼの錠剤などもあると安心ですね。こちらもシート状になっているものがあるので、携帯しやすくなっています。
食べ物や寒さでお腹を壊してしまうこともあるので、下痢止めも欲しいところ。異変を感じそうなときのために「ストッパ下痢止めEX」、壊してしまったとき用に正露丸を持参しました。正露丸は出番があって、嬉しいような悲しいような気持ちです(後述)。
あとは乗り物酔いしやすいので、酔い止めも欠かせません。「ニスキャップ」を飲めば、乗り物内でスマートフォンを見たり、PCで仕事をしたりしてもあの嫌な吐き気を感じることがないため、全幅の信頼を置いている薬です。効果が高いうえに持続するので、タクシーやバス移動、乗り継ぎのある長時間フライトでも安心です。
トイレットペーパー、ティッシュペーパー
ホテルに泊まるならトイレットペーパーなんて持参しなくてもいいだろうと思われるかもしれません。しかし、女性ばかり数名でルームシェアをすると、とにかくトイレットペーパーの減りが早い(苦笑) 昼夜を問わず切れるので、予備を1ロール持っておくと、新しいロールをもらうまでのつなぎにできます。
過去にバルセロナで借りたアパートで、到着時点でトイレットペーパーの残りが少なかったことがありました。ホテルではないのでフロントに頼むこともできず、到着が真夜中近くだったため買いにもいけず、ヒヤヒヤした記憶があり、そのときの教訓でもあります。
似たような理由でティッシュペーパーもポケットタイプが余分にあると便利です。誰か1人が風邪をひくと、全員が風邪気味になるというのはありがちです。
その他、マスクやのど飴、冷えピタなども
あとは、マスク、のど飴、冷えピタ、リップクリーム、ハンド/ボディクリーム、ポケッタブルのダウンコート、カイロのほか、腹巻きや体温計などもお勧めです。
長時間のフライトでは、乾燥した機内でくしゃみや咳き込み始める人が出てきます。疲れて免疫力が低下していたら、ウイルスをすぐもらってしまいそう。そんなとき自衛できるのがマスクとのど飴。使い捨ての不織布のマスクには加湿機能を持つものもあるので、機内用に用意したいところです。
マスクは昔懐かしい布タイプもお勧め。水で湿らせておくと、ホテルで就寝中に喉や鼻の乾燥を防ぎやすいのです。洗えば繰り返し使えるところも便利。
「海外に冷えピタみたいなものは売ってないんだよね」というのは旅慣れた知人ライターの弁。発熱しやすい方は数個持参しておくと安心ですね。また、もし手に入るなら体温計があると便利です。
実は経由地のバンクーバーに立ち寄った際、ホテルの外で食事をしたあと、散策中に急にお腹を壊すピンチにあいました。公衆トイレなどはないので、近くのレストランに入店し、携帯していた正露丸を飲んで落ちつくまで過ごすことになってしまいました。
原因は不明ですが、直前の食事で飲んだビールと海辺の夜風で体が急に体が冷えたせいではないかとも。友だちからは腹巻きの持参も勧められました。
肌が乾燥しやすい方は、リップクリームや全身に使えるクリームも忘れずに。海外取材の多い友だちは「ニベアがあれば完璧」と言っていますが、これも使い慣れたものがベストでしょう。
あとは、ポケッタブルのダウンジャケット。折りたたんで専用の袋に入れれば小さく持ち歩けるし、寒いときにさっと羽織れるので本当に便利。重ね着はもちろんですが、部屋の空調が思うようにコントロールできず、なんだか寒い! というときは、部屋着としても活躍します。
カイロはもちろん冷え対策ですが、お腹が冷えそうなときや、寒くて縮こまった体の凝りが酷いときにも使えます。
完璧とはいきませんが、異国の地でも、いつもの薬やアイテムがあるとちょっと安心できます。もし何を持ってくべきか悩んでいる方がいたら、ぜひ参考にしてください。なお、持っていくだけではいけません。携帯していないと意味がないことをお忘れなく!
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