アラフィフすずまりの「今日も元気に仕事しよう!」

スマホいらず! 深呼吸で眠りにいざなう「Dodow」でいつの間にか寝落ちしてた

Dodow

 なんか今日は眠れないな、という夜は誰にでもあるものです。そんなときどうしたらよいでしょうか。

 眠れない理由にはいろいろあります。いつもと同じルーチンの中で眠ろうとしているのに、特に眠れなくなる要素はないのに、なぜか眠れない。そんなときは呼吸を味方につけてみましょう。

 睡眠では、深呼吸、特にゆったりとした腹式呼吸がリラックスにいいとされています。緊張しているときは自然と呼吸が浅くなっているので、意識的に深呼吸をしてみることは体と心の緊張をほぐすのに役立ちます。

 とはいえ、何もない状態ではどんなペースでどれくらいやればいいのか分かりません。そんなときは、サポートデバイスを活用してみてください。

 サポートデバイスにはスマートフォンを使うものもありますが、スマートフォンに手を伸ばすと、どうしても通知からSNSへと移動して余計眠れなくなります。スマートフォンの助けを借りずに深呼吸を助けてくれるのが今回ご紹介する「Dodow」です。

本体は手のひらサイズ、青い光で呼吸のペースをナビゲート

コンパクトなのでどこにでも置けます

 「Dodow」は光のリズムに合わせて深呼吸(腹式呼吸)を繰り返すことで、体をリラックスさせ、自然に眠りにいざなう光のメトロノームのような製品です。手のひらに乗るほどのサイズで、単四乾電池3本で駆動します(電池は付属)。コンパクトかつコードレスなので、置き場所に困ることもありません。

ボタン類は一切ありません
背面
単四乾電池3本で駆動します

 使い方はシンプルです。天井に投影された青くぼんやりとした丸く青い光が大きくなったらそのペースに合わせて息を吸い、小さくなるときは吐く、を繰り返すだけ。

暗い部屋の天井に投影された青いLEDの光。実際にはもっと薄い光になります

 光のモードは8分間と20分間の2種類です。ボタン類はないため、本体のタッチパッドで操作します。1回タップすると8分間モード、2回タップで20分間モードが起動します。いずれも時間になると自動的に停止します。強制的に停止させたいときは、タッチパッドに触れ続けるだけです。

 なお、呼吸のペースは、1分間あたり11回から6回へと徐々に減るようになっています。これがリラックスした状態につながりやすくなるそうです。

タッチパッドとLED

 光の明るさも3段階から選べます。電源がオフの状態でタッチパッドを3秒間触るとLEDが点灯。1回タップするごとに明るさが変わるので、好きな明るさを選んだら、タッチパッドに触れ続けて電源をオフにします。

 Dodowの青い光は1ルクス以下で、メラトニンの分泌を阻害しないよう設計されているそうです。ただ、本体のLEDを直接見るとかなりまぶしさを感じるので注意しましょう。

呼吸を使ったその他の製品と比べたら?

 ウェブサイトによれば、このデバイスを使うことで平均2.5倍速く眠れるといいます。ストレスからくる不眠症を解消するために、自然に眠りにつく仕組みを、ヨガ、瞑想からヒントを得て開発したとのこと。

 使っているうちに2つの製品を思い出しました。1つは帝人の「2breathe」です。これはスマートフォンとBluetoothで接続したセンサーを腹部に巻いて使います。

左が「2breathe」、右は「Dodow」。同じコンセプトの製品になります

関連ページ:お腹に巻いて眠りをいざなう2breatheなら、イライラした日でも熟睡できた!(家電Watch)

 Dodowと違うのは、2breatheがガイドに音を使っているということと、自分の呼吸のリズムがベースで、スマートフォンのアプリがリアルタイムにトーンを作り出し、徐々にゆっくりになるよう導いているという点。スマートフォンを使うだけあってログも記録できます。

 こちらも寝落ち必須の製品ですが、製品をお腹に巻いてスマートフォンのアプリを起動するので、多少準備に手間がかかります。

 もう1つはApple Watchの「呼吸アプリケーション」です。Apple Watchをご利用の方なら、なんらかのタイミングで起動してきて、深呼吸を促されたことがあるのではないでしょうか。

Apple Watchで使える「呼吸アプリケーション」

関連ページ:Apple Watch Series 4で「呼吸アプリケーション」の起動タイミングに感心(ケータイWatch)

 こちらは文字盤に表示される図形の拡大縮小サイズに合わせて、指定時間に呼吸をしていくというもので、その間、心拍数がモニターされます。アプリなので当然任意のタイミングで起動して使えます。

 深呼吸中は軽い振動で合図してくれるので、常に文字盤を見ている必要はありません。だったら睡眠にも活用できるかも!? と思うところですが、残念ながら最長設定時間が5分までなので、寝落ちとまではいきません。ただし、入眠準備のリラックスには活用できます。

 2breatheよりはスマートフォンいらずで簡単、呼吸アプリケーションのような感覚で最長20分まで使えるのがDodowといえます。

呼吸しているうちに寝落ち

 実際になんだか眠れないという夜、体の脇にDodowを置いて使ってみましたが、いつの間にか寝落ちしていました。いつも使うときは20分モードにするのですが、だんだん目を開けていられなくなるのです。体調によっては効果を感じられない日もありましたが、8割くらいの成功率といったところでしょうか。

 深呼吸は、副交感神経を優位にする効果があるのですが、Dodowの場合、光の変化するペースに自分の呼吸のリズムを合わせることに意識を集中するため、余計なことを考えなくなるのも特徴です。眠れないときは、どうしてもネガティブな意識が頭をもたげがちになるので、それが起こらないというのもプラスに働いていると思われます。

 以前ご紹介した「Lenovo Smart Clock」と組み合わせると、スマートフォンに手を出さなくてもスリープサウンドや目覚まし機能が得られるので、いいコンビだと思いました。さらに好きなアロマもプラスすれば、リラックス効果は高まること間違いなしです。そばで寝ている人がいても、目を閉じていれば邪魔することもないでしょう。

 布団に入ってから1時間、2時間と眠れずに困っている方、眠ろうとしても、余計なことをいろいろ考えてしまって、緊張して眠れなくなるという方、睡眠導入剤などを使わない入眠にチャレンジしたい方にお勧めです。

 

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すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。