アラフィフすずまりの「今日も元気に仕事しよう!」

8年使い続けた羽毛布団の”丸洗い”を依頼、業者選びのポイントとクリーニング効果は?

ふんわりしてるように見えて、実際はひんやりぺったりした感じがしてきた羽毛布団、クリーニングすることにしました

愛用の羽毛布団が8年目を向かえていた!

 寒がりな方でも、そろそろ羽毛布団が暑く感じる時期ではないでしょうか。そろそろ新しい掛け布団に交換しようというタイミングなので、専門業者に羽毛布団の丸洗いクリーニングを依頼してみました。

 実は今まで使っていた羽毛布団は2011年に購入したもので、すでに8年が経過していました。羽毛布団の寿命は10年とも15年とも言われますが、それは日頃のケアやメンテナンスによって変わってきます。筆者の場合、カバーを洗ったり、時々気が付いたときに布団乾燥機を掛け、布団クリーナーで掃除する程度でした。

 でも、明らかに購入時とコンディションの違いを感じていたのです。乾燥機に掛けても、一瞬ふわっとした感じはするけれど、すぐ薄くなり、以前より保温力が明らかに落ちているように思いました。保温というより、ひんやりするような感じとでもいいましょうか。吸放湿性も低下しているようで、汗をかくとすぐにまた布団乾燥機を掛けたくなってしまいます。実はこれ、羽毛布団の劣化サインそのものなのです。

カバーをしていても、顔があたる部分は明らかに汚れています

 羽毛は汗を吸うだけでなく、人の皮脂汚れなどもジワジワとまとってしまいます。側生地が明らかに汚れているのですから、外からは見えないけれど、フワフワのダウンボールも中で汚れたり、粉砕されてボロボロになり、小さくなっている可能性は高いです。それは布団乾燥機ではどうにもならないわけです。

 だったら洗ってみたらどうなるだろう? と興味が湧きました。細かくなった羽毛は救えませんが、皮脂汚れなどが取れたら、多少は蘇るのでは? と。

羽毛布団の劣化サインを感じたら?

 羽毛布団が劣化した場合は買い替えるか、「丸洗いクリーニング」や「リフレッシュ(打ち直し)」で対策します。

 丸洗いクリーニングは、羽毛布団のカバーを外した状態でまさに丸洗いしてしまうことです。最近では自分で洗える羽毛布団も出てきているようですし、インターネットを検索すれば自分で洗う方法なども見つけられますが、失敗する可能性も大いにあるため、一般的には専門業者に依頼するほうが安心と考えます。

 リフレッシュは、羽毛布団の中から羽毛を取り出して洗い、足りない分を補って新しい羽毛布団に作り替えることです。中の羽毛の品質が超高級タイプで、羽毛布団そのものも高かったとしたら、使えるものは使いたいですよね。当然こちらももちろん専門業者にオーダーすることになります。

 丸洗いクリーニングとリフレッシュのコストが気になるところですが、元の羽毛布団の購入価格より高くなる場合もあるため、その辺りも踏まえて考える必要があります。

業者選びのポイントは?

 体験としてインターネットのサービスを利用してみたいと思った筆者。「羽毛布団 丸洗い」などをキーワードに検索してみたところ、いろんなサービスがヒットしたのでかなり悩みました。

 価格はシングルサイズ1枚が5000円~1万円台とまちまち。クーポンを出しているところ、枚数が増えれば割引となるところ、リピートすると安くなるところなど特典もいろいろです。

 7社くらいピックアップしてから1社に絞り込んだのですが、その際価格のほかに、自分が使っている羽毛布団はそのサービスで丸洗い対応かという確認から始まり、洗い方や使っている洗剤、羽毛布団に特化したプランがあるか、1枚ずつ洗っているかなど、その業者のこだわりのほか、納期や口コミもチェックしました。

側生地にこのような縫い目がないタイプは、クリーニングできないことが多いようです

 納期は1週間から10日程度が標準的のようですが、羽毛布団をしまう、または出すなど、シーズンによっては混雑で遅くなり、1カ月くらいかかることもあるようです。しまうことが前提なら納期を気にしなくてもいいと思いましたが、今回はスピードが価格に大きく影響するのでなければ、できるだけ早い仕上がりも期待できるところで試してみることにしました。

 選んだ1社はクリーニングの枚数で値段が変わるところで、シングルサイズ1枚が税込9158円。羽毛が偏らないように1枚ずつすし巻き状で洗うことをモットーにしており、納期は約1~2週間とありましたが、通常は到着からだいたい5営業日くらいで発送されるとのことでした。

 4月17日にオンラインで申し込みをしたところ、19日には送付用のキットが届きました。中には説明書と回収用の着払い伝票、クリーニング後の元払い伝票、布団を入れるための大きなバッグが入っておりました。

届いた送付用のキット
布団のタグに自分のネームタグを付けるよう指示がありました
すし巻き状にしてから付属の袋に入れます
送付用の袋に入れたら集荷に来てもらえばOK

 21日に、中の指示書通りにシングルサイズの羽毛布団をたたんで送付しました。すると26日にクリーニングされて返却されました。

 ゴールデンウィークに入る直前に布団が戻ってきた! 確かに仕事が早い! クリーニング代は9158円ですが、送料込みでこのスピードだと考えるとそんなに高く感じられません。

 気になる仕上がりですが、襟周りのひどい汚れは8割くらい綺麗になっておりました。ヨレヨレで縫い目にホコリもたまりがちだった側生地全体に清潔感が戻りました。

戻ってきた羽毛布団
全体的に側生地が明るくなったような印象を受けました
首周りの汚れもこの通りきれいになっていました!
丸洗いする前の羽毛布団。折れ方に劣化感を感じます
丸洗い後の羽毛布団。たたんでも全体的にふんわりしていました

 さすがに使うには少々暑くなってきていますが、いつものカバーを掛けて使ってみたところ、ふんわり感の持ちがよくなった気がします。クリーニングに出す前の、どこかぺったりした感じがなくなっていました。羽毛そのものがきれいになるというのはこういうことなのでしょう。8年物なので、戻ってきた羽毛布団そのものの厚みが劇的に増したといった変化は無さそうですが、確かに使用感は改善されています。もしこれが3~5年目くらいの羽毛布団なら状態の回復もかなりいいでしょうし、定期的にこのようなクリーニングを施すことで、気持ちよく使い続けられそうです。

 今利用中の羽毛布団の使用感に疑問を感じているけれど、買い替えるには早いかもとお考えの方は、丸洗いクリーニングを試してみるのも良いかもしれません。

 

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すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。