旅先のホテルで快眠、BOSEの睡眠用イヤープラグ「SLEEPBUDS」が便利かも

旅のお供になったBOSEの「NOISE-MASKING SLEEPBUDS」

　スリープテック製品を探すために米ラスベガスで開催された「CES 2019」に行ってきた私。自腹なので1円でも旅費を安くするために、ホテルは親しい女性ライターのOさんとWさん2名のチームにジョインさせていただき、ファミリータイプを3人でシェアしました。

派手ですが、こう見えてホテル。背後のホテル「VENETIAN」はCESの展示会場でもあります

　3人がそれぞれ違うテーマで仕事をしていることや、ライフスタイルの違いなどもあり、全員が常に一斉に寝起きしているわけではありません。むしろ誰かが寝ているときに、誰かが起きて仕事をしているといった感じで、寝起きのタイミングが交互になることも多い生活でした。

みんな現地のスーパーで強そうなRed Bullを買って眠気に備えます

　いつもは一緒に暮らしていない人達と時間や空間をシェアすることもあり、自分の活動タイミングには気を使います。とりあえずどういう状況であっても、スムーズに眠って、そっと起きたいと思った私は、BOSEの睡眠用のイヤープラグ「NOISE-MASKING SLEEPBUDS」（以下、SLEEPBUDS）を持って行きました。

参考：隣家の生活音もシャットアウト! 日常の騒音を逃れて眠れるBOSEのイヤープラグ（家電Watch）

　簡単にいうと、アプリにある専用のヒーリングサウンドと、イヤープラグそのものの遮音性で、生活の中のノイズをマスキングして眠りやすい環境を作ろうという製品です。プリセットされたノイズマスキング用のほかに、リラックス用のサウンドがダウンロードできるようになっています。

リラックス用のサウンドもダウンロードできます

　これが結構いい仕事をしてくれました。毎日の緊張と会場を歩き回った疲れで、さすがに眠れないということはなかったのですが、タスクと時差ボケも相まって、就寝タイミングがめちゃくちゃになったことがありました。

　そんなときSLEEPBUDSを耳にセットして、いつものサウンドを選択。自宅で使っていたこともあり、目を閉じてお馴染みのサウンドを流すと、落ち着くことができました。周りで誰かが仕事をしていても、全く気になりませんでした。

「SLEEPBUDS」装着状態

　また、アラーム機能もあります。自分が起きたい時間にアラームをセットしておけば、自分だけに聞こえるので周りの迷惑にもなりません。しかもアラーム音はかなりしっかり頭に響くわりに、びっくりして飛び起きるような激しさはないので、確実に目覚められました。

　1度だけ就寝中に片方が外れて、ベッドの中で行方不明になったことがありました。装着が甘かったのか、寝相の問題だったのか。耳にしっかりはまりますが、絶対外れないわけではないのですね。

　部屋を出るときにイヤープラグを紛失したとメモを置いていったところ、ベッドメイキングの際に見つけてくれたので助かりました。音を鳴らして場所を知らせてくれるような紛失モードが欲しいところです。

なくした片方は見つかりましたが、紛失モードが欲しいです

　ちなみに、我々の間で大きな問題となっているのが「いびき」です。友だちのOさんがかなりの強者。当然とても気にしており、特に一緒に出張して同室になることが多いWさんにSLEEPBUDSを買おうか、と話していたので「SLEEPBUDSがあのごう音をどこまでマスキングするのかテストだ！」と意気込んで、爆睡中のOさんのそばに行ってみました。

　……が、いびきの圧勝でした。多少ノイジーだなと思える程度の軽いいびきなら、サウンドの音量調整で気にならなくすることはできるのですが、全力で奏でられるいびきには、SLEEPBUDSもなすすべがないようです。

　と人のことを言っていますが、当の私のいびきもパワーアップしてきているようで、Oさんに言わせても相当激しい日があったとのこと。特に疲れたり体調が優れなかったりすると爆音になるようです。気の毒なのは、私とOさんのいびきに挟まれるWさんです……。

　今年のCESのスリープテックゾーンには、いびきを意識した製品がとても多かったのですが、いびきをかく側、聞かされる側の双方がハッピーになるには、まだ時間が掛かりそうな様子でした。自宅で対策できても枕が変わる旅先で悩むことの方が多いので、今後のさらなるイノベーションに期待しているところです。