アラフィフすずまりの「今日も元気に仕事しよう!」

振動吸収性のすごい「コアラ・マットレス」、グラスを乗せて飛び跳ねても倒れない使用感をレポート

期間限定でオープンしていた「koala sleep lab TOKYO」

 高い振動吸収性を持つ「コアラ・マットレス」を体験できるスペース「koala sleep lab TOKYO」がZeroBase表参道(東京都港区)にて6月8日・9日にオープンしていました。

 7日にはメディア向けの説明会が開催され、睡眠に関するミニセミナーが開催されたほか、実際に噂のマットレスでワイングラスのテストを体験できたので、そのときの感想をお届けします。

会場では白衣に身を包んだマスコットのココちゃんが無料ドリンクでもてなしたり、無料の個別カウンセリングも行われました

 コアラ・マットレスというと、ワインを注いだグラスをマットレスの上に乗せた状態で飛び跳ねても倒れない振動吸収性が有名で、SNSなどで見かけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も幾度となく目にする機会があり、とても興味を持っていました。

コアラ・マットレス(シングルサイズ)

 コアラ・マットレスは、オーストリア創業のマットレスブランドです。コアラの1日の平均睡眠時間が20時間ということがネーミングのきっかけとのこと。

ソフトでも反発力がありしっかり支えるマットレスでした

 さて肝心のコアラ・マットレス。下層がハード、上層がソフトなウレタンフォームの2層構造をしており、上層のソフトなウレタンフォームはKloudcell(クラウドセル)というそうで、高い通気性を備えており、マットレスの硬さ温度/湿度の調整と寝心地をカバーするといいます。

「コアラ・マットレス」の特徴
2層構造のウレタンフォームが体をサポート

 この上層がさまざまな寝姿勢でも体のラインをとらえ、高反発のメモリーフォームが沈み込みを防き、理想的な寝姿勢をキープできる構造をしているとのこと。

 硬さは1種類ですが、シングル、セミダブル、ダブル、クイーンの4サイズを揃えいます。ちなみに、これらのサイズは体の大きなオーストラリア人とは違い、日本向けにカスタマイズされているそうで、セミダブルは日本しかないのだそうです。

 通気性が確保されているとはいえ、床に直置きすることは考えられていません。床から7cm以上は離したほうがいいそうです。

コアラ・マットレス(セミダブルサイズ)
軽いので、簡単に持ち上げられます

ワイングラスを乗せて実際に飛び跳ねてみましたが……

 実際に横になってみると、しっかりとした反発力を感じられました。でも、ウレタンフォームにより肌触りはソフトなのです。

表面は柔らかいのですが、反発力があります

 そして衝撃的だったのは、あのワイングラステストを自分でできたことです。実際に足踏みをしてもワイングラスは倒れませんでした。

マットレスの上に飛び乗ります
ワイングラスはかすかに揺れる程度
足踏みをしても倒れませんでした
私も飛び跳ねてみましたが、大丈夫でした

 これは誰か寝ているそばで動いても、あまり影響がないことを表しています。実際、ベッドに座った状態で背後でゴロゴロと転がってもらいましたが、その振動が伝わってくることはありませんでした。パートナーと就寝時間が異なり、相手の動きが中途覚醒の原因になっているような方は検討する余地はあるかもしれませんね。

 実際、ソフトなクラウドセルは優しい肌触りでありながら、寝返りは妨げにくいと感じたので、本格的に寝てみたいと感じたマットレスでした。

 ちなみにコアラ・マットレスの動画はものすごいインパクトでしたが、コイルのスプリングが使われているマットレスではなく、最近のファイバー系のマットレスであれば、比較的振動は伝わりにくいと思います。

 イベントのあと自宅の高反発マットレスの上にワイングラスを置いて飛び跳ねてみましたが(さすがに中身は入れませんでしたが!)、ワイングラスが倒れることはありませんでした。

 私のマットレスは和室用の三つ折りタイプのため、コアラ・マットレスほどの厚みがないというのも振動が少ない理由とも言えるので、一概に比較することはできませんが……。

 なお筆者も導入してみることにしたので、いずれ改めて使用感をレポートできるかもしれません。

実はコアラ・マットレスには「枕」もある!

 ちなみに、コアラ・マットレスではマットレスに合う枕も開発しています。片面ずつ硬め/やわらかめと異なっており、体調や気分に応じて選べるそうです。素材は衝撃吸収素材のメモリーフォームとジェルを混ぜたもので、通気性も確保されています。触り心地、寝心地ともに個人的に好みだったのですが、日本では残念ながらまだ未発売。

日本での枕の販売も予定しているそうです

 この枕は「オーストラリア人向けのマットレスの硬さ(日本人用とは若干硬さが異なります)に合わせてちょうどいいところまで沈み込む高さになっている」とのこと。これを年内販売を目指して、日本人向けに改良しているところだそうです。

 寝ているときの状態(寝姿勢)を考える上で、最もベストなのは枕とマットレスをセットで考えることが重要です。マットレスを変えたら、枕も再チェックしたほうがいいです。

 オーダーメイド枕はあっても、マットレスと枕がセットで開発されているというのは、これまであまり例がないように思うので、果たしてコアラ・マットレスがどんな答え(枕)を出してくるのか、今からとても楽しみです。

 

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すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。