2019年8月7日 11:52
Lenovoから、ちょっとユニークな時計が7月に登場しました。Googleアシスタントをサポートした4インチディスプレイ搭載のスマートスピーカー「Lenovo Smart Clock」ですが、ベッドサイドで使う置き時計という用途にフォーカスしており、睡眠を意識した機能を搭載しているのが特徴です。
寝る前にスマートフォンを使うと、ブルーライトが眠気を催す睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を阻害するなど、さまざまな理由から睡眠を阻害される可能性があります。
Lenovo Smart Clockは、スマートフォンを使わずにディスプレイのタッチ操作や音声でアラームの設定ができるだけでなく、設定時刻の30分前から画面を徐々に明るくすることで、光でも目覚まし時計の役割を果たすという、睡眠を意識した作りになっています。
置き時計タイプのスマートスピーカー
本体で行える操作はタッチ操作と音声操作の2種類で、アラームの設定、ルーティン機能、音楽再生、連携している照明のオン/オフなど、機能的にはとてもシンプル。
上から下にスワイプすると、ユーティリティ画面を表示します。下から上にスワイプするとクイック設定、左にスワイプすると天気などさまざまな情報を表示します。右にスワイプすればホーム画面に戻り、ホーム画面をロングタップすると時計の文字盤設定ができます。
1つのコマンドで複数の操作を設定できるルーティン機能も便利です。例えば「おはよう」の一言で、以下の操作を登録できます。
- マナーモードのオン/オフ
- 照明やコンセントの操作
- シーン操作(Hueのシーン設定)
- お天気情報の読み上げ
- 通勤経路の交通状況の読み上げ
- 今日の予定の読み上げ
- 今日のリマインダーの読み上げ
- メディアの音量調節
- 任意の音声コマンドによるアクション
- 曲の再生(音楽、ニュース、ラジオ、無しから選択)
また、「おやすみ」の一言で設定できるのは、
- マナーモードオン/オフ
- 明日の天気の読み上げ
- 明日の最初の予定の読み上げ
- アラーム時間を設定
- 照明やコンセントの操作
- シーンの操作(Hueのシーン設定)
- メディアの音量調節
- 曲の再生(音楽、スリープサウンド、無しの中から選択)
- スリープサウンドの設定:雨、海、小川のせせらぎ、川、雷雨、森、田舎の夜、暖炉、ホワイトノイズから選択
……などがあります。
Lenovo Smart Clock上では「おはよう」が「朝のルーティン」として扱われ、アラームを止めたあとに自動的に「朝のルーティン」を実行するといったことができるようになっています。
なお、私の家ではPhilipsのスマート電球「Hue」をこの機能と連携させています。
私のLenovo Smart Clockの設定はこれ
ちょっとややこしいかもしれないので、私の設定の例をご紹介しましょう。
現在、私のベッドサイドでは、Lenovo Smart Clockに「OK、Google。寝る準備」というとHueの照明が暗めのオレンジ色に変わり、スリープサウンドが再生されるようになっています。
「OK、Google。おやすみ」というと、マナーモードがオンになり、明日の天気を読み上げます。続いて明日の最初の予定を通知したあと、アラーム時間を確認されるため、音声操作で指定します。そして、Hueがオフになり、引き続きスリープサウンドが流れるようになっています。
暗くなった部屋の中では、Lenovo Smart Clockのディスプレイもギリギリまで暗くなっており、かろうじて文字盤の時刻が読める程度になります。目が慣れると、明るさを感じることなく時刻がしっかり確認でき、非常に便利です。
アラームの設定で「めざましディスプレイ」をオンにしておくと、指定時刻の30分前から少しずつ画面が明るくなっていきます。これはLenovo Smart Clockの特徴の1つです。
画面は指定時刻に最も明るくなり、アラームが鳴ります。ここで本体の上部を強めにタップするとスヌーズに。アラームを止めるときは画面の「停止」をタップします。
アラームが止まると、「おはようございますMarikoさん」という声から「朝のルーティン」が実行され、照明のHueが目覚まし用の色と明るさで点灯します(シーン設定で選択できます)。最後にお天気情報や予定が読み上げられて終わるといった具合です。
睡眠を意識した優しいスマートクロック
朝、画面が徐々に明るくなって目覚めをサポートするという部分に光目覚まし時計の効果を期待したのですが、今のところアラームが鳴る前にその光で目覚めたことはありません。現段階での明るさは、周辺が煌々と明るくなるレベルではないのが原因と思われます。製品がすぐ近くにあって、顔がそちらを向いていたら起きるかもしれませんが、ちょっと弱い印象を持ちました。
それでも、アラームを止めたあとに「朝のルーティン」が自動的に実行されて、照明が点灯するのはとても便利です。
現在、うちにはHueしかありませんが、他に家電製品などをコントロールできるなら、アラームの停止ととともにいろんなことが実行できるはずなので、それはかなり楽しそうです。カーテンを自動的に開ける、リクライニングベッドを起こすといったことまでできると、目覚めるしかない感じにできそうです。
地味に気に入っているのは、暗闇でも見える文字盤です。これまでは、夜にたまたま目が覚めてしまったとき、時間を確認しようと手首のスマートウォッチを見て、一瞬点灯する強い光に驚くことがよくありました。そこから意識がハッキリしてしまうこともあったのですが、今は全く光に邪魔されることがありません。
ただ、現在はアラーム停止後の「朝のルーティン」の動作が不安定で、10分ほど経過しないと実行されないときもあれば、全く作動しないときもあるなど、かなり不安定です。
[加筆 2019年8月8日]
これはネットワークが不安定だったり遅延があると発生するようです。
ルーティン開始後、いきなり音量がレベル8まで上がってしまい、爆音でびっくりするということがあります。これはボリュームが上がるアクションの直前に音量調節をかませることで回避していますが、初期設定が大きすぎる気もします。
[加筆 2019年8月8日]
これは本体のアラーム設定内のボリューム設定が関係しているようです。文字盤を上から下にスワイプして「アラーム」を開き、設定でアラームとタイマーの音量を調整してみると改善しそうです。ただし、音声が控えめになるレベルに落とすと、今度はアラーム音がとても小さくなってしまうようで、痛し痒し。
「おやすみ」のルーティンで使えるスリープサウンドも自動的に停止するとあっても、実行させると朝まで鳴り続けていました。
[加筆 2019年8月8日]
不具合かと思っていたのですが、Googleアシスタントの「リラックスサウンド」という機能のようで、こちらは12時間連続再生のあと停止する仕様とのこと。朝まで鳴らしたくない場合は、「おやすみ」のルーティンの中に指定時間で音楽を止めるよう任意のコマンドを設定する必要があるようです。
まだ問題はあるものの、トータルでは便利な存在になっています。スリープサウンドはシンプルながらもリラックスに一役買っており、おやすみルーティンのおかげでアラームの設定忘れも防げています。起床時間を都度変えたい人には特に役立つはずです。
【記事更新 2019年8月8日 15:30】
製品の一部機能に関して、誤解を与えかねない記述があったため、記事の一部を加筆しました。
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