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初めて選挙に立候補した安野貴博氏のチームは、都知事選ポスター掲示板をどう攻略したか

参院選で初当選を果たした「チームみらい」のルーツ!?

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 2025年の参議院議員選挙に「チームみらい」を率いて立候補し、初当選を果たしたAIエンジニアの安野貴博氏。同氏は2024年には東京都知事選挙に立候補し、デジタル技術を活用した選挙戦の戦い方で注目を集めました。

 本誌連載「地図と位置情報」では、「mapbox/OpenStreetMap meetup #16」で語られた、当時の「チーム安野」の戦術と、選挙戦における地図の役割と可能性に関する議論の様子をレポートしています。

こんなデータ、AIエンジニアも絶望するしかなかった!? 「チーム安野」は都内1万4000カ所の都知事選ポスター掲示板をどう攻略していったのか?【地図と位置情報】


 最初はポスターをチームだけで貼ろうとして、少人数で効率良く貼るためにGoogleマップの最短経路を探索できるAPIを試したが、約1万4000カ所でこの作業を行うのは難しい。場所を絞って主要駅前と投票所前だけ貼ることも考えたが、通りを歩く人にアピールする効果を考えると、高齢者が多い地域や過疎地域など、オンラインにアクセスしづらい地域こそポスターを貼る必要があると考えた。

 そこでポスター貼りのボランティアを募集したところ、有志が500人以上も集まり、個人献金も集まったため印刷費の課題も解決したという。「チーム安野のポスター貼りは、技術の下支えがありつつ、何よりもたくさんのボランティアの方がいたことによって成り立っていました」と小林氏は語った。

2024年8月21日掲載の記事で続きを読む