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Microsoft、「Windows Essentials 2012」のサポートを2017年1月10日に終了

 Microsoftは2日、「Windows Essentials 2012」のリリースノートを更新し、2017年1月10日にサポートを終了することを明らかにした。

 Windows Essentials 2012は、「メッセンジャー」「Windows Liveメール」「フォトギャラリー」「ムービーメーカー」「Windows Live Writer」「OneDrive」「Windows Liveファミリーセーフティ」の各ソフトで構成される無料スイート。リリースページによれば、Windows 8.1/8/7、Windows Server 2008 R2/2008に対応している。

 Windows Essentialsのインストール自体は、Windows 10/8.1/8/7で行えるが、OneDriveは、OSに組み込まれているWindows 7以外の環境にはすでにインストールができなくなっている。また、メッセンジャーについては、2013年4月にSkypeと統合されているため、現在はインストールを行ってもサインインができない状態となっている。

 Windows LiveメールはPOPプロトコルに対応しているため、OSに標準搭載されている「メール」アプリがWindows 10でPOPに対応するまで、Microsoftから無料で公式に提供されている唯一のPOP対応メールソフトとなっていた。なお、Microsoftでは、POPメールの受信について、ウェブメール「Outlook.com」へ転送することで利用が可能としている。

 現時点で代替のないムービーメーカーについて、MicrosoftではWindows 10向けのアプリをWindowsストアで提供する予定としている。

 フォトギャラリーについては、Windows 10/8.1/8に標準搭載の「フォト」アプリを利用すれば、画像の閲覧や編集、OneDriveを通じての共有が行えるとしている。Windows Live Writerは、オープンソースソフト「Open Live Writer」で代替できるとのこと。

 Windows Liveファミリーセーフティについては、Windows 8以降でOSの機能に組み込まれた上で「Microsoftファミリーセーフティ」の名称に変更されている。Windowsのユーザーアカウントが「標準」に設定されたMicrosoftアカウントの利用時間などを、ウェブサイトで設定可能となっている。

 なお、Windows Essentials 2012は、以前「Windows Live Essentials 2011」としてWindows Vista向けに、「Windows Live Essentials 2009」としてWindows XPも提供されていたが、いずれも現在すでに提供が終了している。