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アイ・オー、転送速度116MB/s、USB 3.0対応NASの2ドライブモデル「HDL2-AA」シリーズ

 株式会社アイ・オー・データ機器は、NAS製品「HDL2-A」の後継モデル「HDL2-AA」シリーズ3機種を10月下旬に発売する。2TBモデルが3万6000円、4TBモデルが4万6000円、6TBモデルが6万円(価格はいずれも税別)。

 すでに発売されている1ドライブモデル「HDL-AA」シリーズと同様に、1.33GHz駆動のMarvell製デュアルコアCPU「Armada 382 88F6821」の搭載と、SMB 3.0プロトコルへの対応などにより、最大116MB/sの読み込みを実現したモデル。書き込みも同様に高速化されている。Western Digital製の「WD Green」を採用しており、動作を停止した状態ならば交換も可能。背面にはUSB 3.0ポート×1とUSB 2.0ポート×1を搭載している。

 ファイルをブロック単位に分割して書き込み、2台のHDDから同時に読み出すRAID 1とは異なり、ファイル単位で書き込み、読み出し時には1台のみを稼働させるデータ保護技術「拡張ボリューム」を採用。これにより、読み書きを高速化できることに加え、HDDの故障時期を分散できるとしている。

 拡張ボリュームの採用により、大容量HDDへと1台ずつ順次交換することで、保存されたデータを保持したまま容量を拡張することも可能。また、HDDの故障時には交換したHDDへデータ領域のみをリビルドするため、復旧時間を短縮できる。なお、通常のRAID 0/1にも対応する。

 前モデルのHDL2-Aシリーズとの比較では、設定画面のインターフェースを一新。共有フォルダーや暗号化ボリュームといった機能を標準で搭載するほか、メディアサーバーやクラウドストレージ連携といった機能を無料で追加できる。また、同一ネットワーク上の共有フォルダーを検索して、古いNASからデータをコピーする機能なども搭載している。

 Western Digital製のHDDを採用するオプションの交換用内蔵HDD「HDLA-OPBG」シリーズも10月下旬より発売する。価格は1TBが1万5600円、2TBが2万6300円、3TBモデルが3万1600円(価格はいずれも税別)。

 このほか、筐体や基本的な仕様はHDL-AA/HDL2-AAシリーズと同一ながら、Western Digital社のNAS用ハードディスク「WD Red」を搭載し、トレンドマイクロのNAS向けウイルス対策ソフト「Trend Micro NAS Security」(3年版)が添付されるNAS製品の1ドライブモデル「HDL-AAW」シリーズを9月下旬に、2ドライブモデル「HDL2-AAW」シリーズを10月下旬に発売する。

 ビジネス向けNASとの位置付けで、無償で登録できるクラウド管理サービス「NarSuS」への加入により、3年間の保証が受けられるほか、有償保守サービスである「アイオー・セーフティ・サービス(ISS)」への加入にも対応する。