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アイ・オー、クラウドサービス連携や多段ルーター越えを実現したハイエンドNAS
(2014/11/5 16:49)
アイ・オー・データ機器株式会社は、スマートフォンとの連携を強化するとともに多段ルーター越えを実現したNAS「LAN DISK A」を11月中旬に発売する。価格(税別)は、シングルドライブモデルで、2TBのHDDを搭載した「HDL-A2.0R」が2万6600円、3TBのHDDを搭載した「HDL-A3.0R」が3万5500円。また、2ドライブモデルも用意しており、2TB(1TB×2)HDDを搭載した「HDL2-A2.0R」が3万3300円、4TB(2TB×2)HDDを搭載した「HDL2-A4.0R」が4万3300円、6TB(3TB×2)HDDを搭載した「HDL2-A6.0R」が5万7900円。
高速CPUを採用。転送速度は、シングルドライブモデルではリード時で約90MB/秒、2ドライブでは、リード時で約100MB/秒(RAID0)を実現している。2ドライブモデルはRAID 1に対応。HDDが故障した場合、一度電源を落とし、新しいHDDに交換して電源を再投入すると、オートリビルドを実施して再びミラーリング状態に再構成する。なお、出荷時はRAID 0となっている。
FTPサーバー機能、Active Directoryのほか、P2P接続でスマートフォンなど外出先からNASにアクセスできる「Remote Link 3」を搭載。これまで、NASを利用するのにはハードルの高かった、インターネットのマンション契約や多段ルーター構成、グローバルIPアドレスが割り当てられていない環境でも利用できるようになった。なお、Symmetric NATタイプのルーターでは利用できない。
スマートフォンからのアクセスは、iOS/Android端末向けアプリ「Remote Link Files」を利用する。ネットワーク診断、ユーザー設定、共有フォルダーを設定でき、接続設定もスマートフォンから付属のQRコードを読み取るだけで完了する。設定画面などのUIもスマートフォン向けに刷新している。また、フォルダー内のファイルブラウズにも対応。写真や動画、音楽をストリーム再生できるほか、ファイルのダウンロードやアップロードも可能。
Dropboxやフレッツ・あずけ~ると連携し、LAN DISK Aの指定フォルダーと同期することも可能。クラウドストレージに保管されているファイルをLAN DISK Aに転送できるほか、LAN DISK A内のファイルをクラウドストレージと同期できる。クラウドサービスとのデータの二重化も可能。また、バックアップソフト「Acronis True Image 2014」が無償でダウンロードできる。
背面にはUSB端子を搭載。USBメモリやデジタルカメラの写真データを直接取り込めるほか、外付けHDDを接続して容量の増設、バックアップが可能。プリンターやDVDドライブなどUSB機器をネットワーク経由で使える「net.USB」にも対応する。また、LAN DISK Aを接続したネットワーク上に設定用のPCを接続できない場合でも、詳細なネットワーク設定をUSBメモリ経由でLAN DISK Aに反映できるほか、ファームウェアアップデートにも対応する。
また、東芝、日立、シャープ、パナソニック、ソニーの録画対応ハイビジョン液晶テレビからLAN DISK Aへのダビングに対応。PS3などのDTCP-IP対応機器で再生できるほか、ブルーレイレコーダーやPC経由でBDドライブにムーブできる。また、LAN DISK A内に保存された番組をPCで再生できる「DiXiM Digital TV plus for I-O DATA」をダウンロード提供する。なお、同時録画、再生、ダビング数は、2ストリームまでとなっている。
ファイルサーバー機能としては、Windowsファイルサービス、Macファイルサービス、FTPファイルサービス、DLNA共有機能、iTunes共有機能、Dropbox共有機能を備えるほか、Macの標準バックアップ機能「TimeMachine」に対応。ファイル共有ソフト「BitTorrent」を搭載し、LAN DISK A単体でダウンロードを実行できる。
ネットワークインターフェイスは、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tの有線LAN。クライアント設定は、最大ユーザー数、グループ数ともに100まで。推奨同時接続数は、Windowsで16台、Macで8台となっている。また、Wake On LANに対応するほか、内蔵HDDが停止機能も搭載し、停止までの時間を設定できる。
対応OSは、Windows 8.1/8/7/Vista、Windows Server 2012 R2/2012/2008 R2/2008/2003 R2/2003 SP1。なお、2012系・2008系は、Standard/Enterpriseのみ対応し、Server Coreモードでは利用できない。2003系は32bitのStandard/Enterpriseのみ対応する。Mac OS Xは10.5~10.9。また、「Remote Link Files」は、iOS 6.0以上、Android 4.1以上としている。
本体サイズは、シングルドライブモデルが45×168×138mm(横×縦×奥行)、2ドライブモデルが90×176×135mm(横×縦×奥行)となる。重さは、シングルドライブモデルが1.2kg、2ドライブモデルが2.2kg。