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ヤマハ、11ac wave2対応のアクセスポイント最上位モデル「WLX402」
無線LANの「見える化」機能やコントローラ機能も搭載の“全部入り”
2016年9月20日 15:13
ヤマハ株式会社は20日、法人向けに提供している無線LANアクセスポイントの最上位機種として、IEEE 802.11ac wave2に対応し、管理機能も搭載する「WLX402」を発表した。11月の発売を予定しており、価格は9万9800円(税別)。電源は別売のACアダプタ(7000円・税別)を利用するか、PoE機器からの給電で動作する。
WLX402は、5GHz帯を利用する、最大通信速度1.7GbpsのIEEE 802.11ac wave2に対応し、5GHz帯/2.4GHz帯の同時利用が可能な法人向けアクセスポイント。高速な通信性能を備えるだけでなく、さまざまな無線LAN端末が同時に接続される法人環境での利用を想定しているのは「WLX302」「WLX202」といった従来モデルと同様で、複数の端末が同時に接続しても安定した運用が可能。ヤマハでは接続端末台数として、2.4GHz帯、5GHz帯それぞれ50台、合計100台の端末を接続しても安定した通信を行えるとしている。
無線通信は、5GHz帯はIEEE 802.11a/n/ac、2.4GHz帯はIEEE 802.11b/g/nに対応し、2.4GHz帯では最大300Mbpsの通信が可能。リンクアグリゲーションに対応した1000BASE-T×2ポートを備えるので、2つのポートを束ねることにより、LAN側の通信においても無線LANの最大速度で有効に通信できるという。
管理面では、無線LANコントローラ機能を用いて、コントローラとして設定したWLX402から最大49台の無線LANアクセスポイントの設定・管理を行える。なお、従来モデルではその機種のみ(WLX302はWLX302のみ、WLX202はWLX202のみ)の管理しかできなかったが、WLX402ではWLX402/302/202を同じグループとして設定・管理することが可能になった。
さらに、複数のWLX402を導入している環境では、無線端末が接続する際に最適なアクセスポイントを選択可能なよう、アクセスポイント間で調整する機能を搭載している。
アンテナは従来モデルと同様に本体に内蔵するが、無線の電波を有効活用するために反射板を標準添付しており、これを本体に取り付けることで、本体前方への受信・送信をより安定させることができる。また、外部アンテナの装着にも対応した。
このほか、アクセスポイント単体にRADIUS認証サーバー、証明書発行を含む認証局を搭載しているので、EAP-TLS認証システムを構成可能な点も特徴。WLX302が搭載している無線LANの「見える化」機能も搭載し、スナップショット機能を使えば過去の電波の状態をGUIですぐに確認することができる。今後は、同じフロアに設置した複数のWLX402の無線の状態を確認できる機能も追加される予定。
デザイン面は、オフィスだけでなく商業施設などさまざまな環境になじむようなデザインを取り入れた、エントリーモデルのWLX202を踏襲し、存在感を抑えた薄くフラットな筐体を採用。筐体サイズは232×45×272mmと、WLX202の170×37×210mmよりも一回り大きくなっているものの、壁面などに設置した際には周囲に溶け込みやすくなっているという。
なお、WXL302やWLX202からさまざまな機能を継承しており、最大50℃の動作環境条件温度対応や各周波数帯で各8個、合計16個のSSIDを利用可能。SSIDごとに認証方式、暗号化方式、IEEE 802.1QのタグVLANとの関連付けが設定できる。
ヤマハルータ「RTX1210/NVR700W/NVR510」のLANマップにも対応し、LANマップの配下にWLX402を接続することで、ヤマハルータから無線LANアクセスポイントや接続した端末を一元管理することができるとのことだ。