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9割の高校生が個人情報掲載リスクを認識も、8割が掲載経験あり、通話アプリがホーム画面にない高校生が2割強、MMD調査
2016年9月21日 14:52
MMD研究所とインテルセキュリティは、921人の高校生を対象として8月26日~31日に実施した「高校生のスマートフォン利用実態調査」と、102人の高校生を対象とした「高校生のスマートフォンホーム画面分析調査」の調査結果を発表した。
携帯電話端末は96.8%、うちスマートフォンは93.0%が保有しており、2014年調査との比較では13.5ポイント増えている。中でもiPhoneは73.3%と高く、Androidの18.2%とは大きな差がついた。格安スマホの利用者は7.3%だった。
スマートフォンでは、「LINE(92.1%)」「検索(88.8%)」「音楽を聴く(77.7%)」などに使っている高校生が多いが、「勉強で活用(38.5%)」している高校生も一定の割合で存在している。「勉強で分からないところをインターネットで調べる(85.6%)」など、90.0%の高校生がスマートフォンを勉強に使ったことがあるとの結果となった。
校則については、「授業中の使用禁止(61.6%)」「構内での使用禁止(37.4%)」「学校への持ち込み禁止(12.6%)」など、スマートフォン・携帯電話に関する校則が「ある(85.6%)」場合が大半だ。「LINEの禁止」「SNSへの校内画像アップ禁止」など、SNSに関する校則も一部高校で存在している。
SNSやインターネットにおける個人情報の取り扱いについては、「SNS上への個人情報掲載にはリスクがある」に、「そう思う」「ややそう思う」と回答した高校生は合わせて89.3%だった一方で、「自分の写真や動画(59.3%)」や「自分のニックネーム(56.6%)」「友達や恋人の写真や動画(41.1%)」など、8割の高校生が、SNSや掲示板へ個人情報を掲載した経験があった。SNSを利用する高校生の公開設定については、「友達や知人のみ公開(41.5%)」「全員(38.2%)」と拮抗していた。
スマートフォン利用におけるトラブルについては、「迷惑メールの受信(59.5%)」「わいせつなバナー広告(53.3%)」「SNSやLINEでの知らない人からの友達申請(30.8%)」が多かった。金銭に関係する内容では、「ワンクリック詐欺画面の出現(13.4%)」や「有料サイトからの架空請求(5.5%)」などがあり、請求額平均は15万3975円だった。SNS関連では、「望まない写真や個人情報の掲載(11.1%)」「誹謗中傷(9.6%)」「ネットで知り合った人と直接会う(8.5%」「写真や個人情報送信の強制(5.1%)」などが挙げられる。
102人の高校生にスマートフォンのホーム画面のキャプチャを送信してもらい、分析を行った結果では、多かったのは「カメラ系(81人)」「LINE(72人)」「音楽(67人)」で、ドックに置かれたアプリは、「LINE(40人)」「カメラ(31人)」「音楽(22人)」の順だった。
SNSアプリをホーム画面の1枚目に置いているのは51人で、「Twitter(47人)」「Instagram(12人)」「Facebook(9人)」の順。23人が通話アプリをホーム画面に置いておらず、8人がフォルダー内に置いていた。また、電池節約アプリは8人が設置、セキュリティアプリはAndroid端末保有者62人中22人が利用が確認できた
していた。