ニフティ、ホームページサービス「@homepage」の終了延期を発表

　ニフティ株式会社（@nifty）は26日、ホームページサービス「@homepage（アット・ホームページ）」のサービス終了延期を発表した。告知していた当初の終了予定日時は9月29日15時だったが、これを42日間延期し、11月10日15時とする。

　@homepageは、@niftyのISP接続会員向けに1999年から提供されている無料ホームページサービス。利用者の減少を受け、サービスの終了が今年1月に発表されていた。具体的には、@homepageを終了し、別のホームページサービス「@niftyホームページサービス」に一本化するというもので、@homepageの利用者向けには、その受け皿となる@niftyホームページサービスの移行専用無料プランも用意している。

　しかし、サービス終了の告知から8カ月経過しても、17万件弱あるホームページのうち移行が完了しているアカウントは15％程度にとどまるという。ニフティによると、現存するホームページの大部分は更新が止まったままとなっているホームページであるため（8月29日付記事『ニフティ、個人などのホームページ14万件が1カ月後に自動消滅、サービス終了の「@homepage」、8割以上が放置されたまま』参照）、そもそも移行してホームページの公開を継続する意思のないアカウントもかなりの部分を占めると思われるが、利用者からの問い合わせもまだまだ多いことから、ニフティではサービス終了日を変更することにした。

　なお、終了延期に伴い、現行の@homepageにおいて有料のオプション機能を利用している場合は、同オプションの10月・11月の料金は非課金となる。

　移行していない@homepage上のホームページは、11月10日15時のサービス終了とともにアクセスできなくなる。また、@homepageで提供している管理ページなども機能を停止。記事やファイルへのアクセスも一切できなくなり、バックアップも行えなくなる。

　今回のサービス終了延期によって猶予期間はできたものの、利用者においては気付いた時点で早目に@niftyホームページサービスに移行してほしいとしており、ニフティでは引き続き利用者への移行案内に注力していくとしている。

　一方、ホームページを継続して公開しない場合は移行作業は不要。必要に応じて、サービス終了日までにホームページのデータを手元にバックアップしておくよう呼び掛けている。