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NEC、実効スループット約1428Mbpsの11ac 4x4ルーター「Aterm WG2600HP2」

待望の「見えて安心ネット」「こども安心ネットタイマー」も搭載

Aterm WG2600HP2

 NECプラットフォームズ株式会社は3日、IEEE 802.11ac(以下、11ac)の4×4 MIMOに対応し、5GHz帯で理論値最大1733Mbpsの通信が可能な無線LANルーター「Aterm WG2600HP2」を、10月13日より販売開始すると発表した。店頭参考価格(税別)は、2万2000円前後を想定している。

 「Aterm WG2600HP2」は、4本のアンテナを採用した4ストリームへの対応により、5GHz帯で最大1733Mbps、2.4GHz帯で最大800Mbps(いずれも理論値)の通信が可能な無線LANルーター。従来のフラグシップモデル「Aterm WG2600HP」の後継に位置付けられており、5GHz帯(11ac/a/n)および2.4GHz帯(11b/g/n)の同時利用に対応し、有線LANはギガビット(1000BASE-T)に対応する点は同様だが、さまざまな機能強化が図られた。

 具体的には、小型かつ高性能のμSRアンテナ、最大25%のノイズ抑制を実現するμEBG構造(注12)に加え、μSRアンテナを生かし、実効スループットを最大213Mbps向上させる新アンテナシステムを採用。前モデルと比べ、より球体に近い形で全方位に電波を送信しているため、ルーターからの位置によって発生する速度低下が改善されており、ユーザーはアンテナを調整することなく、家中どこにいても高速かつ安定した通信が可能になるという。さらに無線CPUドライバの独自チューニングも行われており、業界最速の実効スループット、約1428Mbpsを実現したとのこと。

 また、11ac 4×4のライトモデル「Aterm WG2200HP」に先行して搭載されていた接続端末の管理機能「見えて安心ネット」(解説はこちら)、端末ごとに接続する時間を設定できる「こども安心ネットタイマー」が、ハイエンドモデルにもあらためて導入された。

 加えて、以前使っていたルータからWPSを使って設定を引き継ぎ、ユーザーが使っているWi-Fi端末の設定を変えずにそのまま使用できるようにする「Wi-Fi設定引越し」、店舗などで一時的にWi-Fi環境を解放する際、ゲストSSIDに対しては店舗のWebサイトを初期ページに設定するといった処理を行う「URLリダイレクト」も利用できる。

 なお「Aterm WG2600HP2」は、親機としてだけではなく、子機や中継機としても利用でき、5GHz帯と2.4GHz帯を利用して最適な中継接続を可能にする「Wi-Fiデュアルバンド中継機能」にも対応する。

 このほか、Wi-Fi端末の位置を検知し、その端末に向けて電波を送信することで電波強度を向上させる「ビームフォーミング」、複数端末が同時に利用しても高速通信が可能な「MU-MIMO」や、各Wi-Fi端末の電波強度などに応じて適切な周波数帯に移動させ、快適な通信環境を提供する「バンドステアリング」といった機能も利用可能だ。

 有線ポートはWAN側×1ポート、LAN側×4ポートで、いずれも1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tに対応。本体サイズは約38×130×181mm、重量は0.6kg。