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Google翻訳、8言語にニューラルネットに基づく機械翻訳を実装

Google Cloud PlatformでもAPIを提供開始

 Googleは、ニューラルネットに基づく機械翻訳(Neural Machine Translation)について、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、日本語、韓国語、トルコ語の8言語を対象に提供を開始した。Android/iOS向けのGoogle翻訳アプリ、Google翻訳のウェブサイト、検索結果での「このページを訳す」ボタンから利用できる。

 ニューラルネットを活用した機械翻訳は、Googleの研究者が9月に手法を発表したもの。文章を言葉のパーツごとではなく、1つの文として扱って翻訳を行うことで文脈を把握、より正確な訳語の候補が見つけられるようになっている。その後、言葉の順番を調整することで、文法的により正しく、人の言葉に近い翻訳ができるとのこと。

 Googleによれば、対象となる8言語は、世界時の人口の3分の1が話す言語に相当しており、Google翻訳で利用されるクエリの35%以上をカバーしているという。

 ニューラルネットを活用した機械翻訳は、継続的に学習するように構築されており、多く利用されることで、より自然な翻訳に近づいていくという。

 今後は、Google翻訳がすでに対応している103カ国語すべてにニューラルネットを活用した機械翻訳の機能を展開するという。Googleではこのアップデートについて「今回のアップデートは、過去10年の開発の歴史を振り返っても、それを大きく上回る飛躍的な前進だと自負している」としている。

 なお、Google Cloud Platformでも、機械学習API「Google Cloud Translation API」をすべての企業や開発者向けに15日より提供を開始している。