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大学図書館の蔵書検索サービス「CiNii Books」で検索→国会図書館デジタルコレクションで本文を閲覧可能に
2016年12月1日 06:00
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所(NII)は11月30日、大学図書館に所蔵されている本の情報検索サービス「CiNii Books」に「国立国会図書館デジタルコレクション」との連携機能を追加したことを発表した。
CiNii Booksは、日本国内の大学図書館などが所蔵する本の情報検索サービス。NIIが運用する目録システム「NACSIS-CAT」には、約1200館の国内の大学図書館などが所蔵する1000万件(延べ1億冊)以上の書籍情報や、約150万件の著者情報が蓄積されている。CiNii Booksでは、これを対象にした検索が行える。
国立国会図書館デジタルコレクションには、約96万点の書籍、約126万点の雑誌、約40万点の電子書籍・電子雑誌に加え、約9万点の古典籍資料、約5万点の歴史的音源など、計約300万点の資料が登録されており、このうち絶版などの理由で入手困難な約142万点の資料が、全国の図書館など約750施設で閲覧できるほか、約82万点がインターネットで公開されている。
今回の連携により、国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開されている約82万点のうち、CiNii Booksに情報が収録されている書籍・雑誌約76万件について、CiNii Booksの検索結果画面に国立国会図書館デジタルコレクションへのリンクが表示され、国立国会図書館デジタルコレクションのウェブサイトに直接アクセスして、書籍や雑誌の本文が閲覧可能になる。
これにより、図書館に足を運んで実物の図書・雑誌を閲覧したり、国立国会図書館デジタルコレクションで書籍・雑誌を再検索する必要がなくなる。