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国内初の東名阪約600kmにおよぶ広域量子暗号通信ネットワークを構築、NTTドコモビジネス・東芝・NEC
2026年7月2日 08:00
NTTドコモビジネス株式会社、株式会社東芝、日本電気株式会社(NEC)は6月30日、東名阪の三大都市圏を結ぶ約600kmの広域量子暗号通信ネットワークの構築を開始し、構築後、これを用いた量子鍵配送の実証実験を行うと発表した。3社によると、東名阪の約600kmにおよぶ広域量子暗号通信ネットワークは国内初。
量子コンピューター技術の発展により、現在広く利用されている「安全性がコンピューターの性能に依存する既存暗号技術」(RSA暗号や楕円曲線暗号など)の暗号強度の低下が懸念されている。これに伴い、機密性の高い情報を長期間安全に保護するための新たな通信技術や、セキュアな運用・鍵管理の重要性が高まっている。
こうした背景を踏まえ、極めて安全な通信を実現できる技術として「量子鍵配送」(QKD:Quantum Key Distribution)と、QKDからの暗号鍵を用いた秘匿通信技術である「量子暗号通信」に注目が集まっているという。国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は「Tokyo QKD Network」を活用し、QKDの技術実証を実施している。
3社による今回の実証では、その取り組みを東名阪の三大都市圏に拡張し、長距離環境における量子暗号通信の性能、安定性、安全性に加え、実運用を見据えたネットワークの運用しやすさなどの検証を行う。また、さまざまな業界のユーザーも参画し、機密性の高いデータの安全な広域流通や組織横断的なデータ連携の実現可能性も評価する。
技術検証に加え、量子暗号通信の社会実装を見据え、ビジネスモデルの検討や新たな利用領域・ユーザーの開拓も推進する。参画ユーザーへのヒアリングを通じ、ユーザーの観点で課題や期待事項を整理し、広域量子暗号通信ネットワークの実用化に向けた検討を進めるとしている。
