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Metaによるメンタルヘルス被害を「工場の公害」で説明、米ニューメキシコ州が5億6700万ドルの支払い命令
2026年8月10日 12:50
米ニューメキシコ州司法省(NMDOJ:New Mexico Department of Justice)が、Metaを児童の性的搾取を助長しているなどとして訴えていた裁判において、ニューメキシコ州サンタフェ郡第1司法区地方裁判所は8月6日(現地時間)、判決で同社に5億6700万ドルの支払いなどを命じた。
この裁判においては、3月24日に陪審団による評決が出されており、Metaが自社プラットフォームの安全性に関して消費者を誤認させ、児童を危険にさらしたことについて法的責任を認め、罰金として総額3億7500万ドルの支払いを命じていた。
今回の判決における5億6700万ドルは、被害者救済のための是正資金(Abatement Fund)として、評決での罰金とは別に課される。
裁判所では、証拠に基づき「ニューメキシコ州は青少年のメンタルヘルス危機に直面している」との事実を認定。近年におけるメンタルヘルス指標の著しい悪化、自殺や摂食障害の増加などを挙げ、Metaのプラットフォーム(Facebook、Instagramなど)によるパブリック・ニューサンス(公的不法妨害。公衆の道徳や健康、あるいは利益を損なう行為)の成立を認めた。
そして、是正資金の用途として、青少年の精神医療拡充や教育・啓発プログラムの実施、実態調査の実施などを挙げている。
そのほか、Metaのプラットフォームに対し、利用時間制限や夜間の通知制限、中毒性を生むアルゴリズムの是正といった機能的制限、未成年者と成人のコンタクトを制限する機能の実装、児童の性的虐待コンテンツ(CSAM)の対策機能の運用および実態の報告、といった対策措置を命じている。
判決文書の「法的な結論」(CONCLUSIONS OF LAW)では、Metaによるパブリック・ニューサンスを、工場がもたらす公害に見立てて説明している。
Metaのプラットフォームは「工場」であり、コンテンツや広告は「工業生産品」、中毒性を高める有害なアルゴリズムや児童虐待を誘発する監視不徹底などは「是正されるべき汚染物質(公害)」にあたる。工場から排出される汚染物質が青少年のメンタルヘルスを害し、その治療や対策のコストをMetaは地域住民に転嫁している状況となっており、これを(Metaの費用負担により)是正する必要があるとした。

