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「Windows Essentials 2012」の配布とサポートが終了
2017年1月11日 11:22
米Microsoftは10日、「Windows Essentials 2012」のダウンロード提供とサポートを終了した。
リリースノートのFAQでは、インストール済みの Windows Essentials 2012について、「既にインストールされているアプリケーションは、引き続き現在と同じように動作します。ただし、サポートされていない製品の使用をサポート終了日以降も続けると、セキュリティリスクが高くなります」とされている。
Windows Essentials 2012は、「メッセンジャー」「Windows Liveメール」「フォトギャラリー」「ムービーメーカー」「Windows Live Writer」「OneDrive」「Windows Liveファミリーセーフティ」の各ソフトで構成される無料スイート。システム要件やリリースノートのウェブページでは、Windows 8/7、Windows Server 2008 R2/2008に対応するとされているが、ダウンロードページではWindows 10/8.1への対応もうたわれていた。
Windows LiveメールはPOPプロトコルに対応しているため、OSに標準搭載されている「メール」アプリがWindows 10でPOPに対応するまで、Microsoftから無料で公式に提供されている唯一のPOP対応メールソフトとなっていた。なお、Microsoftでは、POPメールの受信について、ウェブメール「Outlook.com」へ転送することでも利用が可能としている。
フォトギャラリーについては、Windows 10/8.1/8に標準搭載の「フォト」アプリを利用すれば、画像の閲覧や編集、OneDriveを通じての共有が行えるとしている。Windows Live Writerは、オープンソースソフト「Open Live Writer」で代替できるとのこと。
Windows Liveファミリーセーフティについては、Windows 8以降でOSの機能に組み込まれた上で「Microsoftファミリーセーフティ」の名称に変更されている。Windowsのユーザーアカウントが「標準」に設定されたMicrosoftアカウントの利用時間などを、ウェブサイトで設定可能となっている。
OneDriveについては、OSに組み込まれているWindows 7以外の環境では、以前からインストールができなかった。また、メッセンジャーについても、2013年4月にSkypeと統合され、サインインできない状態だった。
現時点で代替のないムービーメーカーについて、MicrosoftではWindows 10向けのアプリをWindowsストアで提供予定としていたが、記事執筆時点では提供されていない。
なお、Windows Essentials 2012は、以前は「Windows Live Essentials 2011」としてWindows Vista向けに、「Windows Live Essentials 2009」としてWindows XP向けに提供されていたが、いずれもすでに提供が終了している。