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“ナウでヤングなレンタルサーバー”15年の歴史に幕、「ロリポップ!」がブランドイメージ大転換

 GMOペパボ株式会社は11日、レンタルサーバーサービス「ロリポップ!」のブランディングを再構築し、キャッチコピーやロゴマーク、サービスサイトのデザインを刷新したと発表した。

ナウでヤングすぎて、会社ではちょっと……

 GMOペパボによると、ロリポップ!の提供を開始した2001年当時は、レンタルサーバーはまだ高価格で専門知識が必要な法人向けサービスしかなった時代。その中でロリポップ!は、“ナウでヤングなレンタルサーバー”をキャッチコピーに掲げ、学生や若い女性にも親しまれるデザインと低価格な料金設定でスタート。多くの個人ユーザーに支持され、「個人が自己表現の場として気軽にホームページを作る、パラダイムシフトのきっかけを作った」としている。現在までに申し込み数は累計で160万人を超え、開設されたウェブサイトは約200万サイトに上る。

 一方で、サービス開始から15年が経過し、個人のインターネット上での自己表現方法は多様化。また、レンタルサーバーの技術も発展し、個人のホームページだけなく、法人のビジネスユースなどさまざまな用途でロリポップ!が利用されるようになったとしている。

 こうした変化を受けて今回、若い女性に好まれるデザインとして貫いてきたポップなイメージを一新。“ナウでヤングなレンタルサーバー”に代えて、“すぐに使える、ずっと使える。”というキャッチコピーを採用。「“やりたいことがすぐできる”という価値、また、レンタルサーバーの必須要素である安定稼働で“安心して使い続けられる”という価値を提供する」としている。

 新しいロゴマークは、サービス開始当初からの公式キャラクターである「ロリポおじさん」に着想を得たものだが、“やりたいことがすぐできる”柔軟さと“安心して使い続けられる”安定感のイメージも取り入れているという。サービスサイトはレスポンシブデザインを導入し、閲覧する端末に合わせてサイト表示を最適化した。

 サービスサイトのデザイン刷新にあたっては、試作段階からデザインやレイアウトなどのユーザーテストを実施し、意見を取り入れた。GMOペパボによると、従来のナウでヤングなデザインも「親しみやすく、利用しやすい」「かわいい」と愛されていた一方で、「ナウでヤングすぎて、会社で見ているとちょっと恥ずかしい」「クライアントにいかがわしいサイトと誤解された」などの声も一部であったとしている。

ポップなイメージで展開していたころの「ロリポップ!」のサービスサイトのデザイン(画像は2013年10月時点のもの。2013年10月24日付記事『ロリポップ!、120GBレンタルサーバーを3万1500円で生涯利用できるプラン』より)

既存のサービスプランに変更なし、さらに“次世代ホスティング”への取り組み継続

 なお、今回のブランディング刷新によるサービス内容の変更は現時点ではなく、継続して従来の契約プランを利用できる。各プランの機能やスペックなども変更はないが、「料金シミュレーター」をサービスサイト内に新設。契約プランや契約期間、オプションなどを選択することで、初期費用や1カ月あたりのコストなどが簡単に算出できるようにした。

料金シミュレーター

 さらに今後、管理画面の「ユーザー専用ページ」を改修するほか、他社との協業によるレンタルサーバーの新たな取り組みも実施する予定。また、ウェブサイトに同時アクセスするユーザーの制限数を一時的に緩和する「同時アクセス数拡張」、WordPressなどのウェブ開発でよく使用されるスクリプト言語やPHPで実行するプログラムを高速化できる「モジュール版PHP」など、同社のペパボ研究所の研究成果を導入した“次世代ホスティング”の実現に向けた取り組みも継続するとしている。

「ロリポおじさん」はAIでI'LL BE BACK?

 一方で、ロリポおじさんと会話が楽しめるコミュニケーションツールとしてひっそりと運営していた「教えてロリポおじさん」というコンテンツは提供を終了した。

 また、そのロリポおじさんについても「もう用がないので、溶解炉に沈めた」(GMOペパボ)というが、「あのがめついロリポおじさんが黙って消えるとは思えない。関係者も与り知らぬところで隠し玉を用意しているのではないかと我々も戦々恐々としている」という。人工知能を取り入れて「教えてロリポおじさん」を復活させようとする動きが水面下で行われているとの噂もあるとしている。

【記事更新 2017年1月13日 17:55】
 現時点ではブランディング刷新に伴う既存サービスの内容変更はないこと、また、サービスサイトの刷新にあわせて提供を開始・終了したコンテンツなどについて、説明を加筆しました。