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NISC、今年度は桐ヶ谷和人氏をサイバーセキュリティ調査官に任命

キリト(桐ケ谷和人)
イラスト制作:A-1 Pictures
作画:近岡直(マカリア)
作画監督:足立慎吾
仕上:袴田純子、大谷道代、藤原優実、古賀真利江(Wish)
フィニッシュワーク:脇 顯太朗、田中直子(旭プロダクション)

 内閣サイバーキュリティセンター(NISC)は、国民に向けた情報セキュリティ普及・啓発を行う2017年の「サイバーセキュリティ月間」を2月1日から3月18日まで実施し、そのイメージキャラクターとして、「劇場版ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」の主人公キリト(桐ヶ谷和人)を「サイバーセキュリティ調査官」に任命した。

 キリト(桐ヶ谷和人)は、KADOKAWAアスキーメディアワークス電撃文庫より刊行されている川原礫氏の小説「ソードアート・オンライン(SAO)」シリーズの主人公。2月18日より劇場公開される映画「劇場版ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」でも主人公となっている。

 原作では、官僚からの依頼を的確にこなしていることから、サイバーセキュリティ月間のポスターやバナーに登場して、より多くの方々に周知するとともに、NISC主催イベントなどでも、サイバーセキュリティの重要性について呼びかけを行うという。

 NISCと「劇場版ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」のタイアップでは、新規に描き下ろしたイラストによるポスターなどを制作して、全国の関係機関などに配布・掲出する。また、バナーも制作して、NISCのウェブサイトで公開や提供を行う。これにより、2月1日に始まる「サイバーセキュリティ月間」の周知を図る。

 また、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、「劇場版ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」製作委員会、株式会社KADOKAWA、株式会社アスキー・メディアワークスと連携し、サイバーセキュリティ月間において、関連した各種の取り組みを行うという。

 NISCでは、2014年7月に取りまとめた「新・情報セキュリティ普及啓発プログラム」において、情報セキュリティ対策の重要性を国民に訴求していく効果的な手法としてコミックなどの親しみやすいメディアとのタイアップを挙げていた。

 「劇場版ソードアート・オンライン‐オーディナル・スケール‐」のチーフプロデューサーで、株式会社EGG FIRM代表取締役の大澤信博氏は、「このサイバーセキュリティの普及啓発キャンペーンに本作「ソードアート・オンライン」が選ばれたことを大変光栄に思います。元より「ソードアート・オンライン(略称:SAO)」はゲーム内での死が現実の死となる未来のオンラインVRゲームを題材にした作品です。もちろん架空のストーリーですが、ネットを介したコミュニケーションの世界では、情報の漏えいや金銭の盗難だけでなく生命にも関わる危険性が潜んでいることをSAOは示唆しています。しかし本来、ネットゲームや仮想現実などサイバーテクノロジーは人々に新しい娯楽や生活の利便性をもたらす技術です。ゲームを楽しんだり新しい友達と趣味を共有したり、モノのインターネットを通じて生活がより便利になったり、そういうためのいわば道具です。その道具を使った犯罪に巻き込まれないための大前提が「セキュリティの確保」に他なりません。今回、劇場公開される「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」の中で描かれているデバイスやテクノロジーの一部は既に技術的には実現可能だと言われています。つまり、将来、現実的に起こりうる出来事と捉えています。本作を通じて少しでもこのキャンペーンに興味を持っていただければ幸いです。」と述べている。