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2016年はLINEの利用率がさらに増加、Windows 10の利用率は約半数に~ジャストシステム調査

 株式会社ジャストシステムは19日、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp」で毎月実施している、全国の15歳から69歳の男女1100人を対象にした「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」について、2016年の調査データをまとめた「2016年総集編」を発表した。サイトから、調査データを収録した365ページのレポートを無料でダウンロードできる。

 2016年のトピックとしては、「LINE」の利用率増加を挙げている。LINEの利用率は、1月度調査では47.3%だったのに対し、12月度調査では61.9%と大きく増加。「YouTube」の74.1%に迫り、「Facebook」(34.8%)、「Twitter」(38.7%)、「Instagram」(22.3%)の利用率を大きく引き離した。

「LINE」の利用状況

 また、サービスについて「聞いたことはある」「知っているが、利用したことがない」などの回答も含む認知率については、1月度調査の76.5%から12月度調査では89.5%に増加。「Facebook」(96.4%)、「Twitter」(97.0%)「LINE」(97.0%)、「Youtube」(98.2%)の認知度に近付いてきた。

 プライベートでインターネットに接続する機器(複数回答)については、1月度調査では「ノートPC」が63.4%、「スマートフォン」が59.1%だったが、12月度調査ではスマートフォンが72.0%となり、ノートPCの57.8%を大きく上回った。

 PC用OSの利用率(複数回答)では、1月度調査では「Windows 7」が50.8%、「Windows 10」が24.6%だったが、12月度調査では「Windows 7」が33.3%、「Windows 10」が49.9%と逆転した。

 Windowsでの利用ブラウザー(複数回答)も、1月度調査では「Internet Explorer 11(IE 11)」が36.0%、「Google Chrome」が32.1%だったが、12月度調査ではGoogle Chromeが38.3%、IE 11が32.7%と逆転。一方、Windows 10の標準ブラウザーである「Microsoft Edge」が、1月度調査の6.7%から12月度調査では15.5%へと利用率を伸ばしている。

 「タブレット型PC」の所有率は、1月度調査の21.5%から、12月度調査では26.1%とやや増加。「購入するつもりはない」と回答した人の割合は、35.4%(1月度調査)から、32.7%(12月度調査)とやや減少した。

 調査では、2016年は「テレビ」から「スマートフォン」にメディア接触がシフトした年になったと分析している。1日あたりのテレビの利用時間の推移(1月度調査→12月度調査)は、10代が123.77分→106.99分、20代が130.00分→117.28分、30代が152.31分→136.69分、40代が144.52分→131.58分、50代が174.04分→152.44分と、各世代とも減少。利用時間が増加したのは60代(171.20分→201.67分)のみだった。一方、10代と20代で最も利用されていたのは「スマートフォン」で、12月度調査における1日あたりの利用時間は、10代が140.11分、20代が134.46分となった。