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日立情報通信エンジニアリング、製造現場や医療機関に向けたエッジAIの導入支援サービスを提供
2025年12月18日 14:50
株式会社日立情報通信エンジニアリングは12月17日、製造業・工場、ヘルスケア・医療などの現場向けにエッジAIの導入を支援する「エッジAIエンジニアリングサービス」の提供を開始した。デバイス選定から開発・評価、使いこなしまで一貫してサポートする。
現在、製造現場や医療機関ではクラウドAIの活用に伴う遅延、セキュリティ、通信コストが課題とされているという。同サービスでは、現場でAIを動かすエッジAI技術を活用し、現場の課題を解決するために、最適なデバイス選定からAI実装までを支援する。
同社独自の開発ノウハウを生かし、性能・電力、AI(推論)精度、コストなどの視点から最適なデバイスを検証する。また、ハードウェアの選定やソフトウェアアルゴリズムの最適化も、現場に合わせて提案する。
想定される活用シーンは製造業・工場、ヘルスケア・医療などの分野・業種。ユースケースとしては、次のようなものが挙げられている。
- 現場作業支援:現場保守・修理作業の効率化、平準化(熟練者のスキル継承)、作業品質向上、安全確保
- 装置稼働支援:各種センサーデータなどを用いた装置の状態識別により、障害や品質低下を防止
- 自動運転支援:車載カメラシステムなどによるデータをリアルタイムで分析・判断し、ドライバーの自動運転を支援
今後は、物理世界に対して働きかける「フィジカルAI」の領域において、エッジAIエンジニアリングを活用したソリューションメニューを体系化し、新たな提供価値の創出に取り組むとしている。
