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Google、3月にサポート終了の「Google Earth Enterprise」をオープンソース化

 Googleは、3月22日にサポートを終了する「Google Earth Enterprise(GEE)」をオープンソース化することを発表した。

 GEEは、Google EarthとGoogleマップの機能をオンプレミスのサーバー上に構築してホストする機能を企業向けに提供するもの。2006年にリリースされた。Android/iOSからもGoogle Earthアプリのサーバーを切り替えて利用できるほか、OpenGIS Web Map Service Interface Standard(WMS)の対応クライアントでも利用が可能。

 2015年3月には、製品の廃止と販売終了が発表されており、2年間の移行・メンテナンスの期間を経て、この3月22日にはGEEのサポートが終了する。Googleでは代替手段として、クラウド上で利用可能な「Google Cloud Platform」と「Google Earth Engine」を提供しているが、GEEの顧客企業の多くは他の製品に移行しておらず、これもオープンソース化の理由としている。

 GEEを構成するGEE Fusion、GEE Server、GEE Portable Serverの47万行にわたるソースコードとホワイトペーパーが、3月までに「GitHub」でApache2ライセンスにより公開される。これにより、これらの製品に含まれる画像と地形のデータを表示可能なビューアーの開発が可能になる。

 なお、「Google Earth Enterprise Client」「Google Maps JavaScript API V3」「Google Earth API」はオープンソース化せず、今後もサポートを継続するとのこと。