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NTTPC、月額280円のIoT/M2M向けSIMプラン、「SIM管理API」も提供

 株式会社NTTPCコミュニケーションズは28日、IoT/M2M向け料金プラン「Master'sONE モバイルM2M」に、ともに月額280円の「従量プラン」「ライトプラン」を追加した。いずれも月間30MBまでの通信量が含まれる。このほか、導入時の初期料金として、3000円の事務手数料と394円のSIM発行手数料が必要となる(価格はすべて税別)。

 ライトプランの上限速度は128kbpsとなり、30MBの上限を超えると通信速度が最大10kbpsに制限される。一方、従量プランの速度は無制限で、通信量が30MBを超過すると、上り1MBあたり0.2円、下り1MBあたり1円の追加料金が必要となる。

 さらに、30MBの容量上限を超えて通信を行う場合に、通信速度無制限で100MBから利用できるオプションのクーポンも提供する。標準クーポンは100MBが100円、300MBが300円など。下り速度が10kbpsに制限される上りクーポンは、100MBが20円、300MBが60円など。これにより、一時的な大容量通信や、通信の高速化が行える。

 このほか、指定電話番号のSIMステータスや契約プランの確認、通信量の取得や通信の停止・再開、クーポンの購入といった制御をAPIからコントロールできる「SIM管理API」の提供も開始する。利用者のシステムからNTTPCの帯域制御装置に通信制御命令を送信できるもので、人手を介さずSIMを緊急停止するといった運用がリアルタイムで可能となる。

 NTTPCでは、安価な固定料金で利用できるため、IoT/M2M導入時の検証やテキストファイルなどの軽量データを扱う場合に適するとしているほか、APIにより24時間365日の連続稼働も容易になるとしている

 NTTPCでは今回の新プラン提供の背景として、IoT/M2M用途でのモバイル利用増加に伴い、1台あたりの通信費削減や、特定端末の通信量だけ一時的に増やしたり、緊急時には通信を停止するといった管理面における柔軟な運用に対するニーズの高まりを挙げている。NTTPCでは、SIMとセットでのM2Mルーター販売も行っている。