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ニフティ、スマホアプリ開発者向けクラウドサービスの専用チャンネルをヤフー「myThings」に開設

 ニフティ株式会社は2日、スマートフォンアプリ開発者向けクラウドサービス「ニフティクラウド mobile backend」の専用チャンネル「mobile backendチャンネル」を、ヤフー株式会社のスマートフォンアプリ「myThings」に開設した。

 mobile backendは、同社のIoT向けクラウドサービス「ニフティクラウドIoTプラットフォーム」の1つで、スマートフォンアプリで使われる「会員管理・認証」や「プッシュ通知」といった汎用的な機能を提供するクラウドサービス。アプリからAPIで呼び出すかたちで機能を実装できるため、バックエンドサーバーの開発や運用が不要になる。APIリクエストやプッシュ通知の数、ストレージ容量などに制限のある「Basicプラン」は無料で利用できる。

 利用にあたっては、利用登録を行ったmobile backendでアプリを新規作成すると提供されるAPIキー(アプリケーションキーとクライアントキー)を取得し、これをmyThingsアプリに設定する必要がある。

 myThingsとmobile backendチャンネルを組み合わせることで、例えばmobile backendのデータストアへデータが追加されたことをトリガーに、メールの送信やツイートの投稿を行ったり、ツイートなどをトリガーにとしてデータストアを更新する、といったことができる。

 ニフティでは利用例として、ネットワーク対応済みの自作温度計から取得した温度データをmobile backendで保存・管理し、一定の条件を満たした場合にmyThingsからSNSに投稿することや、myThingsに対応した活動計から取得したデータをmobile backendで保存・管理し、自作したスマートフォンアプリで可視化することを挙げている。

 ニフティでは、デバイスやサービスからデータを収集し管理するシステムやネットワーク構築のノウハウが少ないことがIoT導入時の課題の1つとなっているとして、今回のサービス連携により、myThings対応ウェブサービス/デバイスのデータをmobile backendに蓄積できるほか、データストア機能を経由して、myThingsに非対応のウェブサービスやデバイスとの連携も可能になるとしている。