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利用している会計ソフト、クラウド型は13.2%、事業継続年数が若いほど導入意欲が高い傾向

 株式会社MM総研は13日、クラウド型会計ソフトの利用状況調査の結果を発表した。2016年分の確定申告を行った個人事業主1万7420人を対象に、3月21日~3月27日にウェブアンケート調査を実施したもの。

 クラウド型会計ソフトの認知度は、「知っている」が69.5%で、2016年12月調査時よりも3.8ポイント上昇した。

 クラウド型を含め、会計ソフトを利用しているという回答は全体の32.5%。利用している会計ソフトはPCインストール型の会計ソフト(会計データのみをクラウド上で保管するものも含む)が77.7%、クラウド型会計ソフトが13.2%。

 一方、会計ソフトを利用していないという個人事業主は56.3%で、代わりに利用しているものは、「市販の帳簿やノートなどへの手書き」が41.5%、「Excelなどの表計算ソフトに入力」が39.4%、「税理士や会計事務所への外部委託」が12.0%。

 実際に利用しているクラウド型会計ソフトの事業者別シェアは、「弥生」が56.8%と最も多く、以下、「マネーフォワード」が19.9%、「freee」が16.9%、「全国商工会連合会」が3.2%と続く。

 クラウド型会計ソフトを認知しながらも、現在利用していない個人事業主の利用意向については、「今後利用したい」が6.0%、「どちらかといえば今後利用したい」が28.5%、「どちらかといえば今後も利用したくない」が36.7%、「今後も利用したくない」が28.8%。

 「今後利用したい」「どちらかといえば今後利用したい」と回答した利用者予備軍34.5%を対象に事業継続年数を分析したところ、2年未満が50.0%、2年以上5年未満が40.5%、5年以上20年未満が33.8%、20年以上が31.3%と、年数が若いほど利用意向が高い結果となった。