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ニフティ、固定回線で通信速度制御を実施、通信量の特に多いユーザーが対象、IPv6は対象外

 ニフティ株式会社は、通信経路の混雑時に、通信量の多いユーザーの通信速度を一時的に制御する通信速度制御を、固定回線向けインターネット接続サービスに対して7月5日以降順次実施する。

 通信速度制御は、通信経路の混雑が発生した場合に、その時点でほかのユーザーと比べて特に通信量が多いユーザーに対し、日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)など通信事業関連4団体が2012年3月に改定した「帯域制御の運用基準に関するガイドライン」に準じて一時的に実施する。IPv6アドレスよるインターネット接続は、通信速度制御の対象外。これに伴い、Winnyなどのファイル交換ソフト利用時を対象に2006年4月から実施している通信速度の制限は廃止される。

 通信速度制御の適用対象となるサービスは、「@nifty光」「@nifty with ドコモ光」「@nifty光 プロバイダーコース」「@nifty光ライフ with フレッツ」「@nifty光 with フレッツ」「Bフレッツコース」「Bフレッツスペシャルコース」「フレッツ・ADSLコース」「フレッツ・ADSLスペシャルコース」「フレッツ・ISDN」。

 ニフティでは今回の取り組みについては、「より多くのお客様にインターネットを快適に利用できる通信環境を維持するため」としており、一般的な動画サービスの利用やデータの送受信を制限するものではなく、混雑状態が緩和され次第、通信速度の制御を解除するとしている。

 ニフティでは4月、光ファイバー接続サービスについて、特定地域で土・日・祝日や夜間帯に通信速度が低下する状況が発生していることを公表。動画サービスなど大容量なデータのやりとりの増加を理由として挙げ、東京都で4月21日にネットワーク設備の増強を実施していた。また、ユーザーが行える改善方法として、周辺機器の電源の入れ直しや、IPv6サービス接続の利用を挙げていた。