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ユーザー投稿コンテンツの価値は年間3957億円、ICRが推計

インターネット上で創出されるコンテンツの価値と消費者余剰

 株式会社情報通信総合研究所(ICR)は25日、インターネット上のユーザー投稿コンテンツ(動画、音楽、写真、口コミ、つぶやきなど)の価値が、年間3957億円に上るとの推計結果を発表した。

 サービス別・年代別に見ると、ブログ・SNSが2403億円と全年代で最も大きな価値を創出していることが分かった。続いて音楽・動画視聴サービスが1141億円、口コミサイトが412億円。20代ではブログ・SNSが529億円、音楽・動画視聴サービスが465億円と、同程度の価値を持つ結果となった。

 なお、ユーザーが作成・投稿するコンテンツの価値は機会費用の考え方に基づいており、コンテンツの作成・投稿に要する時間働いていた場合に得られたであろう利益をコンテンツの価値とみなしている。時間単金については、年代別の短時間労働者の1時間あたり所定内給与額を用いている。20~60代の2663人を対象に、2016年12月に実施したウェブアンケート調査の結果に基づいて算出した。

ユーザーが創出するコンテンツの価値

 一方、ユーザーがコンテンツを楽しむことよって感じる価値を、消費者余剰(サービスに対して支払っても良いと思う金額と実際に支払っている金額の差)として推計すると、年間で2581億円に上るそうだ。

 音楽・動画視聴サービスが1063億円と最も大きく、口コミサイトが864億円、ブログ・SNSが653億円となった。音楽・動画視聴サービスでは若い年代ほど大きな価値を感じる傾向がある。

ユーザーが感じる消費者余剰