音楽を楽しむのはテレビよりもYouTube、日本レコード協会調査


音楽関連サービス・商品の利用状況
楽曲を録音する際の録音源

 日本レコード協会は25日、2009年度の「音楽メディアユーザー実態調査」の結果を公表した。調査は9月2日から7日までインターネットで実施。過去半年間(3月から8月)における、12歳から69歳までの男女5024人の音楽利用状況をとりまとめた。

 過去半年間で音楽を聴いたという4395人を対象に、音楽を楽しむために利用したCD以外のサービス・商品を挙げてもらったところ、最も多かったのはYouTubeで49.6%。2位はテレビ(BS放送含む)で44.1%、3位はカラオケBOXで42.1%。ニコニコ動画は23.9%、インターネット無料音楽ストリーミングサービスは22.4%だった。

 また、普段使っているオーディオ機器では、パソコン(CD-R/RWつき)が57.7%と半数を上回り、次いでコンポ型ステレオ(ミニコンポ含む)が48.2%だった。iPodは23.4%、iPod以外のデジタル携帯は18.5%で、これらの機器には平均586.3曲が保存されていたとしている。

 過去半年間に音楽を録音したという1291人の録音源としては、自分で買った新品CDが52.5%で最も多く、有料レンタルCDが39.4%、友人・知人から借りたCDが26.8%と続いた。YouTubeは22.8%で4位、無料音楽配信サイト(ニコニコ動画など)は12.5%だった。

 また、回答者全体のうち過去半年間でCDを購入した人は全体の36.8%、レンタルをした人は25.1%、着うたを含むインターネット音楽配信を購入した人は12.1%。これらすべてを購入した人は4.5%だった。

 なお、新品CDを購入したきっかけでは、アーティスト公式サイト(ブログ以外)が19.2%で最多。以下はテレビCM(楽曲のCM)が16.6%、テレビ番組(音楽番組)が14.4%と続き、テレビCMよりもアーティスト公式サイトが購入に影響を与えていることがわかった。

 このほか、無料で音楽を聴き、かつ過去半年間で新たに知った楽曲を購入しなかったという932人に対して、購入しなかった理由を聞いたところ、「金銭的な余裕がなかった」(33.4%)と「好きな時に(YouTubeなどを使って)視聴できるから」(33.1%)を挙げる割合が高かったとしている。

新品CDを購入したきっかけ新たに知った曲を購入しなかった理由

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(増田 覚)

2010/2/26 15:01