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小中学生のSNSトラブル、約3割が経験、多いのは「熱中」
2017年7月6日 15:40
トレンドマイクロ株式会社は、子どものSNSでのコミュニケーションに関する実態調査の結果を発表した。Facebook、Twitter、LINEなどのSNSを利用する子ども(小学4年生~6年生・中学1年生~3年生)を持つ保護者618人を対象にウェブアンケート調査を実施。期間は4月20~22日。
同調査によると、SNSの利用中にトラブルを経験したという子どもは26.2%に上るという。具体的なトラブル内容では、「SNSに熱中して、勉強など生活習慣に悪影響が出てしまった」(13.9%)が最も多い結果となった。そのほか、「他人に勝手にログインされた」(5.3%)、「暴力、薬物、性的描写などを含む有害なサイトを閲覧した」(5.2%)、「架空請求の被害に遭った」(4.9%)、「他人から誹謗中傷された」(4.9%)、「フィッシング詐欺サイトや偽サイトなど不正サイトに接続した」(4.7%)などがある。一方、「特になし」との回答は61.3%となった。
子どものSNS利用時のセキュリティ対策の実施状況については、「特になし」との回答が24.6%に上った。一方、保護者が指導するケースでは「不審なウェブサイトへのリンクをクリックしないことを教える」が43.9%で最多。そのほか、「SNSのプライバシー設定状況のチェックを保護者がする」「SNS上で公開する情報を必要最低限にとどめるよう教える」が26.2%、「目視によるウェブサイトのチェックポイント(URLの確認、SSLの鍵マークの確認など)を教える」が18.4%、「同一のパスワードを複数のウェブサイトやサービスで使い回さないように教える」が13.8%、「SNSへの投稿前に、保護者が投稿内容をチェックする」が13.3%。
製品や設定での対策については、「URLフィルタリングの利用(アダルトやギャンブル関連サイトなど、子どもにアクセスさせたくないウェブサイトの閲覧制限)」が28.2%、「不正サイト(フィッシング詐欺サイトや偽サイトなど)へのアクセスを防止するソフトの利用」が20.2%、「不正アプリを駆除するソフトの利用」が19.1%、「SNSのプライバシー設定機能の利用」が12.6%、「パスワード管理ソフトの利用」が7.6%。
なお、子どものSNS利用中のトラブル経験有無別にセキュリティ対策実施状況を調べたところ、「何らかのトラブル経験がある」子どもの保護者で対策を実施しているのは88.9%となったのに対し、「特に経験がない」とした保護者は66.8%にとどまった。