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電源コンセント直挿し型の学習リモコン「eRemote pro」、電流計も内蔵、エアコンの稼働状況を外出先から確実に把握
2017年8月9日 19:58
株式会社リンクジャパンは9日、既存の家電製品をIoT化するためのアダプター「eRemote pro」を12月に出荷開始すると発表した。スマートフォンから操作できる赤外線学習リモコンの一種だが、室内のエアコン設置場所の横にあるコンセントに挿して使用することを想定しており、電源コンセント直挿し型で、電流センサーも一体化しているのが特徴。エアコンの電源プラグをeRemote pro経由でつなげる仕組みとなっており、外出先から赤外線リモコン操作が行えるだけでなく、実際にエアコンが稼働しているかどうかや消費電力量も電流センサーで検知できる。
自宅LANには、IEEE 802.11g/bの無線LANで接続。Android/iOSアプリからクラウド経由でeRemote proを操作することで、家電をリモコンで制御できる。eRemote pro本体の大きさは70×76×70(幅×奥行×高さ)、重量は140g。
リンクジャパンによると、通常のスマートリモコンは、外出先からリモコン操作はできても実際に指示通りに家電が動作したのかどうかをスマートフォン上で確認することが不可能。そのため、留守中のペットや遠くに住む高齢者の見守りに活用する場合などは不安に感じる状況も多く、「エアコンが正常に動作しているかどうか、スマートフォン上で確認できるようにして欲しい」という要望が多かったという。
これに対してeRemote proでは、電流センサーを内蔵することで、電源オン/オフ時の電流を検知したり、消費電力量をスマートフォンから確認することもできるようにした。外出先からでもエアコンなどの稼働状況を確実に把握できるとしている。
エアコンのほか、テレビ、照明、オーディオなどの赤外線リモコンの操作もeRemote proに学習させることが可能だ。外出先から操作できるほか、自宅にいるときでも各家電の操作をスマートフォンからに一元化できるとしている。
また、これまでの通常のスマートリモコンは卓上タイプが多く、障害物があると赤外線が届かず家電が動かないという問題があったが、eRemote proはエアコン用のコンセントという高い位置に設置するため、通常の卓上タイプでは届かなかった場所への赤外線通信も障害なく行えるというメリットもあるとしている。
APIも提供し、他のプラットフォームとの連携も可能。今後は音声認識デバイスとの連携により、音声による家電制御も可能にするとしている。
リンクジャパンでは、このほかに温度・湿度・照度などのセンサーを搭載した「eSensor」、人感センサーやドア開閉センサーをセットにした「eSecurity」などの製品をラインアップ。これらのセンサーで感知した特定の条件下で各機器を連動させて家電を操作することができるようになるという。