Outlook 2010のHTMLレンダリング改善求め、Twitter使ってデモ


fixoutlook.org

 メールクライアントのWeb標準規格対応を訴えているユーザー団体のEmail Standards Projectは24日、Microsoft Outlookの次期バージョンにおけるHTMLレンダリングを改善するよう求めるTwitterデモを開始した。

 現行バージョンのOutlook 2007は、メールクライアントで7%のシェアを占めているにもかかわらず、HTMLメールのレンダリングがひどく損なわれていることでもよく知られているという。これはHTMLレンダリングエンジンにWordを使用しているためだ。

 ユーザー団体がMicrosoftに働きかけた結果、次期バージョンであるOutlook 2010では、この問題が改善されることが期待されていた。しかし、現在公開されているOutlook 2010ベータ版では依然としてこの問題が改善されていないことが明らかになっている。

 その結果、Outlook 2010で作成したHTMLメールをThunderbirdやApple Mailなど他のメールクライアントに送信しても、読めなかったり、レイアウトが大幅に崩れる事態が発生しているという。

 このためEmail Standards Projectでは、Wordレンダリングエンジンをアップデートし、標準的なHTMLを作成し、レンダリングできるようにすることを強く求めている。

 Email Standards Projectはこの問題をMicrosoftに強く訴えるために、Twitterを使った世界的デモを計画し、実行に移した。Twitterのつぶやきの中に「fixoutlook.org」というURLを含めると、自動的にこのデモに参加したことになる。このつぶやきは、同サイトにまとめて表示され、Microsoftへのメッセージとして伝えられることになっている。

 より多くのつぶやきが集まればインパクトが強まり、Microsoftへの圧力となることから、Email Standards Projectではインターネットユーザーに参加を呼びかけている。



関連情報


(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/6/25 15:08