Outlook 2010のHTMLレンダリング問題で、Microsoftが反論


 Microsoft OutlookでHTMLメールのレンダリングを改善するよう求めるTwitterデモを、Email Standards Projectが開始したことに関連して、米Microsoftは24日、反論のコメントを発表した。これは、同社コーポレートバイスプレジデントのWilliam Kennedy氏が、Outlook公式ブログで公開したものだ。

 この中でMicrosoftは、Office 2010のベータ版が一般に公開されているわけではないものの、Outlook 2010がHTMLメールの作成と表示のためにWord 2010を使用していることを認めた。Kennedy氏はまた、OutlookのエディタとしてWordを使用することによって、Wordのツールを用いながら図表などを含む見栄えのよいメールを作成・送信できるとのメリットを強調する。

 その一方で、今回のTwitterデモについて、2つの点で疑問を投げかけている。1つ目は、総合運用性のために適切なHTMLのサブセットがどのようなものであるかについて、業界内に広く認められたコンセンサスが存在しないことだ。もしそのようなコンセンサスが今後浮上した場合、Microsoftは他のメールベンダーとともに働く用意があると説明している。

 2つ目に、今回のデモを行っているEmail Standards Projectの立場に疑問を投げかけている。同プロジェクトは「この分野における公認された標準規格や業界のコンセンサスを代表していない」と指摘。また、このデモが「メールマーケティングキャンペーン」のソフトウェアメーカーによって支援されていると指摘している。

 最後に、Microsoftとして「Twitterであれ、Outlook開発チーム公式ブログを通してであれ、顧客からのフィードバックに感謝している」とコメントしている


関連情報


(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/6/26 14:44