東京都が“学校裏サイト”の監視スタート、公立2200校対象


 東京都教育庁は25日、学校非公式サイト(いわゆる“学校裏サイト”)の監視を開始したと発表した。2200校ある都内の公立校すべてを対象とし、不適切な書き込みに対処する。

 監視業務はピットクルー株式会社に委託し、すでに6月18日より実施している。対象全校のサイトを継続的に監視するとともに、生命にかかわる内容や誹謗・中傷などの不適切な書き込みが多いサイトは毎日監視。不適切な書き込みについては緊急性・危険性のレベルを「高」「中」「低」の3段階に分けるとともに、いずれについてもサイト運営者に削除要請を行う。また、「高」の場合は、警察に110番通報するほか、学校や市区町村の教育委員会に直接連絡することもある。

 東京都教育庁では定期的に監視結果の報告を受け、各校や市区町村の教育委員会へ情報提供するほか、定期的に監視結果を公表する。学校裏サイトにおける不適切な書き込みを抑止することで、トラブル被害者の減少や、情報モラルの向上、児童・生徒や保護者の啓発効果を見込んでいる。


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(永沢 茂)

2009/6/26 18:54