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ネット上の誹謗中傷「自分にも起こりうる」が7割、ピットクルー調査


 ピットクルーは13日、掲示板やブログ、SNSなどのネットコミュニティの利用動向に関する調査結果を公表した。それによれば、8割以上の利用者が不適切な投稿を排除すべきとしたほか、ネットコミュニティ上のトラブルに危機意識を持つ利用者が約7割に上ることがわかった。

 調査は11月21日から27日まで実施し、「Yahoo!リサーチ」の登録モニター1,046人から有効回答を集めた。モニターの属性は男性が549人、女性が497人。年齢別では10代が8人、20代が220人、30代が404人、40代が273人、50代が98人、60代以上が43人。

 ネットコミュニティの利用頻度では、ほぼ毎日閲覧するという利用者が31.4%、週4~5日程度が7.7%、週2~3日程度が11.8%、週1日程度が13.2%と、1週間に1日以上閲覧する人の割合が6割を超えた。その一方、ネットコミュニティへの投稿については、週1日程度以上の頻度で行なう人は25%にとどまった。

 違法性の高い投稿やマナー違反の投稿に対する印象では、「排除した方がいい」(51.1%)と「できれば排除した方がいい」(34.8%)を合わせた8割以上が、不適切な投稿の排除を求めていた。これに対して、「投稿者の自由である」という回答は8.2%だった。インターネット上の秩序については、「必要」が89.3%、「ネットなら何をしてもよい」は1.7%で、ピットクルーでは「安心できる利用環境を実現するための一定基準を求める声が多かった」としている。


ネットコミュニティ利用時に「警戒」は7割

 誹謗中傷や個人情報の暴露など、ネットコミュニティで起こるトラブルに対する意識を複数回答で尋ねたところ、「自分にも起こる危険性があると思う」が68.8%、「被害者が大変だと思う」が51.8%となり、利用者がネットコミュニティのトラブルに現実的な危機意識を持っている傾向が見られた。その一方で、「ネットだから仕方ない」という回答も24.2%あった。ネットコミュニティ利用時の意識では、「とても警戒している」(24.1%)と「まあまあ警戒している」(52.9%)を合わせた7割以上が、警戒心を抱いていた。

 このほか、ネットコミュニティに掲載される書き込みや記事への信頼度では、「とても信用している」が0.4%、「まあまあ信用している」が11.3%。「まあまあ信用している」と答えた利用者の世代別集計では、20代が17.3%、30代が11.1%、40代が9.2%で、若年層ほど信用する割合が高かった。

 また、不適切な投稿のあるネットコミュニティに対しては、「場合によっては利用したい」という回答が12%。世代年齢別に見ると、こちらのケースでも20代の回答が20.5%と平均よりも高かった。ピットクルーでは、「ネットコミュニティの利用頻度は若年層ほど高い傾向があるが、同時に警戒心を求める意見は若年層ほど低くなる傾向がある」と分析している。


関連情報

URL
  ピットクルー
  http://www.pit-crew.co.jp/


( 増田 覚 )
2007/12/14 19:05

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