楽天オークションが「在庫確認機能」を導入


楽天オークション

 「楽天オークション」で1日、商品落札後に在庫を確認する機能が追加された。利用は無料。出品者は同機能を使うことで、落札後に商品の在庫を確認してから、落札手続きを開始できる。

 「在庫確認機能」では、出品者は商品の出品時に「在庫確認をする」項目を選んでおくことで、落札後、出品者のマイページに当該商品の「在庫確認」をするように表示される。出品者は、商品の在庫を確認した上で、在庫があれば落札手続きへ進む。

 落札後2営業日以内に、出品者がマイページで「在庫なし」を選ぶと、落札者には楽天オークションからメールでその旨が通知され、落札者は商品をキャンセルすることになる。その際、出品者に課せられるキャンセル料は発生しないが、キャンセル回数はカウントされる。なお、キャンセル料は通常、オークション開催中に入札がある状態で出品を中止すると、1商品につき525円。落札後に出品者の都合で取り引きを中止すると、1商品につき落札価格の5.25%が課金される。

 「在庫確認機能」を使用すると、オークション情報の出品個数の下に赤字で「落札後に在庫を確認します。」と表示される。これにより入札者は、当該商品が「在庫確認機能」を利用した出品であることを認識した上で入札できる。楽天オークションは、「複数のオークションサイトを横断して同一商品を出品した際に、他サイトでその商品が落札されてしまった場合でも、事前に在庫がない可能性を把握しているので、入落札者が重視する出品者の評価を下げることなく取り引きができる」としている。

 楽天オークションは、「従来では、落札後に出品者が落札者に連絡することで通知をしており、出品者のアクションに依存していた」と説明。楽天オークションでは、完全エスクローを導入しているため、支払いが確認されてから、商品の発送となる。そのため、支払い後に在庫が無いことを知るケースもあったという。「今回の機能の導入により、そのようなトラブルを事前に回避できるようになり、より安心、安全なオークションを楽しんでいただける」とした。なお、在庫を確認する機能は、インターネットオークションサイトで初めて導入されるという。


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(野津 誠)

2009/7/2 12:04