パスワードの「****」表示、「見えない方がいい」が67.9%


 アイシェアは24日、Webサイトでのパスワード入力に関するアンケート調査の結果を発表した。Webページの入力欄で、パスワードが「****」などと表示される動作については、「見えない方がいい」という肯定派は67.9%に上り、「見えた方がいい」という否定派の32.1%を上回った。

 調査は、アイシェアのサービス会員を対象にアンケートを実施し、20代~40代の男女590人から回答を得たもの。このうち、Webサイトでのパスワード入力経験者は562人(95.3%)。

 パスワードの管理方法については、最も多かったのが「何も残さないで記憶に頼る」の42.0%。一方、次いで多かったのが「紙に書いて残す」の18.3%、「テキストファイルで残す(パスワード設定や暗号設定はしない)」の16.2%で、セキュリティ上問題があると言われる方法で管理する人も少なくないとしている。

 また、89.3%の人が、Webサイトで利用するパスワードを「忘れたことがある」と回答している。入力方法については、「フォームに直接入力する」が82.7%、「フォーム以外で打ったものをコピーして貼り付ける」が14.8%。

 入力したパスワードが「****」などと表示される動作は、入力経験者のほぼ全員(99.8%)が経験。このような表示についてどう思うかという質問では、「パスワードが見えない方がいい」が44.1%で最も多く、「どちらかと言うと見えない方がいい」の23.8%と合わせた「肯定派」は67.9%。「パスワードは見えた方がいい」(12.6%)、「どちらかと言えば見えた方がいい」(19.5%)とする「否定派」は32.1%にとどまった。

 パスワードは見えない方がいいとする「肯定派」の意見(自由回答)には、「セキュリティのため」「他人に見えるから」といった、セキュリティ上の意味があるとする回答が多数を占めた。また、「心理的安心感」や「他人に知られてはいけない重要なものだと意識させてくれるから」といった、個人の自覚に関わる意見もあったという。

 一方、パスワードは見えた方がいいとする「否定派」の意見としては、「入力ミスがわかる」「どこまで打ったかわからなくなるので」といった意見が目立ち、「誰にも覗かれない」「公の場で入力するような行動を取らない」など、他人の目に関しては問題ないという意見も多かったという。


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(三柳 英樹)

2009/7/24 17:45