国内ブロードバンドトラフィック総量が1Tbpsを突破


国内インターネットトラフィックの推移(総務省の資料より)

 総務省は6日、国内におけるインターネットのトラフィック総量を集計・試算した結果を公表した。2009年5月時点での試算によれば、ブロードバンド契約者(FTHH/DSL)のダウンロードトラフィック総量は平均1.23Tbps(前年比40.3%増)となり、調査開始以来初めて1Tbpsを超えた。

 トラフィック総量の試算は、ISP6社(IIJ、NTTコミュニケーションズ、ケイ・オプティコム、KDDI、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム)や国内主要IXなどの集計データをもとに推定したもの。ISP6社のブロードバンド契約者のダウンロードトラフィック総量が501.0Gbps、国内主要IXで交換されるトラフィックのうち6社の占める割合が40.6%であることから、国内のダウンロードトラフィック総量を約1.23Tbps(1234.0Gbps)と推定している。

 ISP6社のトラフィック総量は、ダウンロードトラフィックが501.0Gbps(前年比33.7%増)、アップロードトラフィックが349.5Gbps(同29.9%増)。また、国外ISPから6社に流入するトラフィックは、ダウンロードトラフィックが213.1Gbps(同39.6%増)、アップロードトラフィックが155.4Gbps(同30.2%増)となり、国内トラフィックの伸びを上回っている。

 ブロードバンドサービス1契約者あたりのトラフィック量は、ダウンロードが40.5kbps、アップロードが28.3kbps。1契約者あたりのトラフィック量は2006年5月から増加傾向が強まっており、この半年間でダウンロードトラフィックは23.1%、アップロードトラフィックは23.0%増加した。


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(三柳 英樹)

2009/8/6 19:56