イー・アクセス、四半期純利益が3年ぶりに黒字化


 イー・アクセスは7日、2010年3月期第1四半期(2009年4月~6月)の連結決算を発表した。

 売上高が前年同期比11.7%減の214億1600万円と減少した一方で、営業利益はアッカ・ネットワークスとの統合効果によって41.1%増の49億3500万円と増加した。経常利益は18億1900万円、純利益は4億6200万円と黒字化し、純利益では3年ぶりに黒字転換したという。

 事業別に見ると、ネットワーク事業の売上高は前年同期比39.8%増の183億6900万円、営業利益は56.5%増の47億4400万円。グループ全体でのADSL契約数は250万件で、2009年3月末から6万件減少した。

 デバイス事業は、前年同期比72.9%減の31億1300万円、営業利益は60.3%減の1億9100万円。イー・アクセスによれば、音声端末とデータ通信カードの新機種導入が重なった前年同四半期と比較して新機種が少なく出荷台数が減少したほか、端末供給先であるイー・モバイルの新規契約がネットブックとのセット販売によって、単価の低いデータ通信カードを中心に推移した点を理由にあげている。

 なお、関連子会社であるイー・モバイルの2009年6月末現在の累計契約数は167万件で、第1四半期で約26.2万件の純増となった。また、イー・アクセスの持分法による投資損失は25億7800万円で、46億6800万円の損失だった前年同四半期から大幅改善した。


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(村松 健至)

2009/8/7 18:41