マクロヴィジョン、次世代テレビガイド「TotalGuide」提供へ


TotalGuideを表示したイメージ

 マクロヴィジョン株式会社は25日、新ブランド「Rovi」の事業戦略と、テレビに搭載される次世代メディアガイド「TotalGuide」について、報道向けに説明会を行った。

 マクロヴィジョンでアジア太平洋地域地域のセールス全体を統括する出口雄一郎氏は、米Macrovisionが7月に社名を「Rovi Corporation」に変更したこと、また、それに伴い日本法人も今後数カ月のうちに社名を変更することになると述べた。

 マクロヴィジョン代表取締役社長兼アジアパシフィック担当シニアバイスプレジデントの西村明高氏は、「いろいろなコンテンツがいろいろな機器で楽しめるようになった。家庭内の機器が相互接続され、ユーザーは、どこにコンテンツがあるのかを気にしなくてもいい。Roviでは、コンテンツを簡単に検索して安全に楽しむことができる環境を提供する」と話した。

 具体的には、テレビを主なターゲットデバイスとし、「電子番組表(Gガイド)」「メタデータ、メディア認識(Lasso)」「機器の相互接続ソリューション(DLNA)」を提供する。また、Roviが日本に注目する理由について、「最新の技術が最も普及した国であり、ユーザーは先端技術のリテラシーも高い。さらに、世界シェアの家電メーカーが日本に集約している」と説明。「日本が、すべての家電の発信基地になってほしい」とした。

マクロヴィジョンの出口雄一郎氏マクロヴィジョンの西村明高代表取締役社長

Gガイド商品群マクロヴィジョン提供のメータデータ国内のデータカバー範囲

あらゆるコンテンツをテレビで楽しめる「TotalGuide」

Rovi Corporationのコーリー・フェレンガル氏

 Rovi Corporationのコーリー・フェレンガル氏(プロダクトマネージメント&マーケティング担当エグゼクティブバイスプレジデント)は、次世代メディアガイド「TotalGuide」について、「新しいソリューションであり、デジタルエンターテインメントの総合的なビューになる」と話した。

 「ユーザーはテレビを介していろいろなコンテンツを楽しんでいる。また、ネット上のコンテンツをテレビで楽しめるようにもなった。さらに、PCとテレビをつないで、PC上のコンテンツをテレビで楽しむ例も増えている。TotalGuideでは、あらゆるコンテンツをテレビ上で総合的に扱えるガイドになる」と説明した。

 主な機能としては、電子番組表やレコメンド、コンテンツ検索、ホームネットワーク上にあるメディアの視聴など。レコメンドについては、放送局が用意する推薦コンテンツだけでなく、ユーザーの利用履歴をもとにした推薦、SNSと連動した他のユーザーからの推薦を参照可能。映画に特化したSNS「Flixster」と提携している。

 TotalGuideは、家電メーカーが自社製品に組み込んで出荷するかたちになり、ますば北米やヨーロッパで提供できるよう、準備を進めている段階という。日本展開については未定。「日本は特殊な環境。番組表をテレビ局が保有している。家電メーカーとも協議しつつ、今後どうしていくのかを探っている段階。2010年半ばには提供時期をアナウンスできるだろう」(西村氏)とした。


TotalGuideの画面キーワード検索Flixster連携のレコメンド

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(野津 誠)

2009/8/25 17:30